「悪夢のような選手」「私の人生を台無しに…」お騒がせレフェリーが“最も面倒だった選手”を語る!

2020年05月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

悪童たちを酷評!

ベラミー(右上)やキーン(左上)、そしてレーマン(左下)とミケル(右下)などプレミアで共に“活躍した”選手たちをクラッテンバーグが切った。 (C) Getty Images

 プレミアリーグを代表した名レフェリーが、そのキャリアで最もやりづらかった選手を明かした。

 国際審判のマーク・クラッテンバーグは、プレミアリーグを"主戦場"とし、時に選手に対する振る舞いで物議を醸すことはあったが、2015-16シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝、EURO2016のファイナルなど、数々のビッグゲームを捌いた名レフェリーだ。

 19年から中国で笛を吹いているクラッテンバーグは、英紙『Daily Mail』で、キャリアで、「最も面倒だった選手」として、ロイ・キーン、クレイグ・ベラミー、ジョン・オビ・ミケル、ペペ、イェンス・レーマンをピックアップした。

 その選出理由も数々の修羅場をくぐり抜けてきたレフェリーならではだ。

 まず、"悪童"として知られる元ウェールズ代表FWベラミーについて、「レフェリーにとって悪夢のような選手だった。いつも怒鳴り散らして挑戦的だった」と綴れば、元アーセナルの守護神レーマンは、「常にイライラしていて、あらゆることに愚痴を漏らしていたね。ボールが丸ければ愚痴を言い、ボールが白ければ文句を垂れるような男だった」と酷評している。

 さらにキーンを「審判を困らせようという節があって、全く信用できなかった」とし、ペペにも「多くの主審を騙そうとした。私は騙されなかったがね」と語ったクラッテンバーグは、最後にかつて人種差別発言騒動で自身と衝突したミケルについても語っている。

 2012年10月28日に行なわれたプレミアリーグのマンチェスター・U対チェルシーの一戦で、クラッテンバーグは、当時チェルシーに所属していたミケルに人種差別発言をしたとして訴えられていた。

 後に冤罪であることが発覚し、クラッテンバーグはチェルシーや選手たちから謝罪されたものの、ミケル本人からは一切の言葉も受けていないという。

 そうした"因縁"もあってクラッテンバーグは、ナイジェリア代表MFを辛辣に評した。

「ミケルを選んだのは、2012年のチェルシーvsマンチェスター・ユナイテッドで、彼が私に人種差別発言をしてFA(イングランド・サッカー協会)に糾弾されたからだ。あれは私の人生を台無しにしかねないことだった。騒動の後、しばらくはレフェリングに集中できない時間が続いたが、愛する家族もいたし、就職のあてがなかったから辞められなかったよ。

 チェルシーの他の選手は謝ってくれたけど、彼からは何もない。2014年のワールドカップの前のアメリカvsナイジェリアの時に謝罪するチャンスはあったと思うけど、今になっても気持ち悪さが残っている」

 幾多の名勝負を捌いてきたクラッテンバーグ。そんな彼の辛辣な評価をスターたちはどう受け止めるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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