「試合中はコンタクトがOKなのに…」「分からない」ゴールを祝えないドイツ・ブンデスリーガの再開が物議!

2020年05月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

“祝ってしまった”ヘルタ・ベルリンはお咎めなしも…

ゴールを祝った際に“3密”を破ってしまったヘルタ・ベルリン。その規制に波紋が広がっている。 (C) Getty Images

 5月16日(現地時間)は欧州主要リーグにとって大きな日となった。新型コロナウイルスによって中断していたドイツのブンデスリーガが再開され、同じくリスタートを目指すプレミアリーグやラ・リーガ、セリエAの後押しとなる指針ができたからだ。

 しかし、以前と同じ光景がなかったのも事実だ。スタジアムには観客はおらず、ベンチの選手たちはマスク着用を義務付けられた。そして、ゴールセレブレーション時にも「接触」を避けるように求められている。

 ドルトムント対シャルケのダービーマッチなどでは、得点した選手たちが接触を避けるかたちでゴールを祝う姿が注目された。一方で、ホッフェンハイム対ヘルタ・ベルリンの試合では、3-0で勝利したヘルタの選手たちが以前のように祝ってしまう場面もあった。

 ただ、ヘルタがブンデスリーガから処分されることはないようだ。『ESPN』によると、ドイツフットボールリーグはセレブレーションの件は、「助言とオリエンテーションを出しているのであり、処分はない」としている。ヘルタ陣営としてはホッと一安心といったところだろう。

 とはいえ、ゴールが決まった際に感情をコントロールするのが容易でないことは変わらない。ブルーノ・ラッバディア監督は「ゴールセレブレーションはサッカーの一部だ」と話している。
 
「セレブレーションが許されなかったのは残念だ。壊れてしまうよ」

 16日のブンデスリーガを見ていた同業者からも、疑問の声は上がっている。ガラタサライに所属するコロンビア代表FWのラダメル・ファルカオは、自身のツイッターで「サッカー再開を見ていて、分からないんだ」とつぶやいた。

「ゴールの時にハグが許されないテクニカルな理由はあるのか? 試合中の僕らはずっとコンタクトがある。CKではDFたちが乗っかってくるし、(FK時の)壁ではみんなが一緒のところにいるじゃないか」

 はたして、未知のウイルスを倒す武器がまだ見つかっていないなかで、共存しながらサッカーを続けていくことはできるのか――。セレブレーションを含めた規制の在り方は、これからも議論されていくだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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