「薬物テストからずらかれた」「ギグスは兄嫁と…」“悪童”ガスコイン、名将ファーガソンの批判に猛反論!

2020年05月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファーガソンとの“約束”を破ったガスコイン

トッテナムで飛躍したガスコイン(左)は、名将ファーガソン(右)からの誘いを蹴っていた。 (C) Getty Images

 サッカー史に残る"悪童"として名高い元イングランド代表の名手ポール・ガスコインは、過去にマンチェスター・ユナイテッドの一員になる可能性があった。

 1988年の夏の話だ。当時21歳で「期待の新星」として注目を浴びていたガスコインは、ブライアン・ロブソンの後釜を探していたアレックス・ファーガソンから熱烈な勧誘を受けて、マンチェスター・ユナイテッド入団を決意。その旨を伝えていた。

 しかし、そこにトッテナム・ホットスパーが横やりを入れる。当時のアービング・スカラー会長が、ガスコインの両親に12万ポンド(約1680万円)の豪邸をプレゼントするなど魅力的なオファーを提示。これに揺れ動いた若き異端児は、急転直下で北ロンドン行きを決めたのだった。

 後にファーガソンは英衛星放送『Sky Sports』のインタビューで、この時のガスコインの行動について、辛辣に皮肉っている。

「愚かな少年だった。もしも、我々のオファーに納得して、ユナイテッドに来ていれば、間違った道からも離れられたんだ。ボビー・チャールトンやスティーブ・ブルースが規律というものを叩き込んでいたはずだからね」
 

 しかし、トッテナム行きを決めた当人は、自らの決断が間違っていなかったと考えているようだ。

 現地時間5月15日に米スポーツ専門メディア『The Athletic』の英国版に登場したガスコインは、ユナイテッド移籍を反故した理由について、「母に家、父には車、そして妹にも特注のサンベットが渡されたんだ。それは断れないさ」と説明。そのうえで、「愚かな少年」と批判されたファーガソンが率いていたユナイテッドを辛辣にこき下ろした。

「アレックス・ファーガソンは、俺がユナイテッドと契約していたら違ったキャリアを送っていただろうと言ったな。まぁ確かにそうかもしれない。

 だって、リオ・ファーディナンドはドラッグテストからずらかれて、エリック・カントナはスタンドにいたクソ野郎に両足タックルを見舞える。ウェイン・ルーニーは40歳を超えたババアと売春をしたし、ライアン・ギグスに至っては兄の嫁とやってたんだ。そんなチームはクソッタレだろ? そうならなくて良かったと思う」

 過去のゴシップニュースを交えて、猛反論したガスコイン。自身はキャリアの晩年からアルコールとドラッグに溺れてしまったが、ユナイテッドに移籍していれば、違う選手人生を送れていたのだろうか――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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