ブンデスリーガが再開! 全世界注目の“ダービー”はハーランド弾などでドルトムントがシャルケに快勝

2020年05月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

4発快勝のドルトムントは首位バイエルンに肉薄!

落ち着いたワンタッチフィニッシュで先制弾をねじ込んだハーランド。19歳の俊英がドルトムントのダービー勝利に導いた。 (C) Getty Images

 現地時間5月16日、新型コロナウイルスの影響により、約2か月間も中断していたドイツのブンデスリーガが再開した。

 各国リーグが中断や打ち切りを余儀なくされる中、欧州の5大リーグのなかで最初に再開するブンデスリーガ。まさしく全世界からの視線を集める第26節で、最も注目を集めたドルトムントとシャルケによる伝統の「レビア・ダービー」は、スタッフや取材者も含めて入場人数を制限された無観客という異様な雰囲気のジグナル・イドゥナ・パルクでキックオフを迎えた。

 感染予防に対してのケアが厳しく取られるなかで迎えた一戦。その序盤は、互いにゲーム感覚の無さからか細かいミスを連発するなかで進んでいった。

 拮抗した展開が続いた一戦の均衡を破ったのは、ドルトムントだった。29分、右サイドを突破したアザールのアーリークロスにハーランドが左足でのワンタッチでゴールへ流し込んだのである。

 ヤングスターの一撃で先手を取ったドルトムントは、一気に攻勢を強めると、前半終了間際の45分に追加点をもぎ取る。相手GKシューベルトのパスをハーフウェーライン付近でカットしてからショートカウンターを展開すると、最後は左サイドからエリア内に走り込んだゲレイロが豪快にフィニッシュした。
 

 後半も2-0とリードしたドルトムントが前半からの勢いそのままに攻勢に出る。48分にはハーランドを起点とした速攻からアザールが強烈なミドルシュートをゴール右下隅へ蹴り込んで3点目を奪って、ライバルとの差を広げた。

 かたやハーフタイムにマトンドとブルグシュタラーという攻撃的カードを同時に切っていたシャルケは、両ワイドかラの攻撃で、なんとか反撃の糸口を見出そうと奔走したが、眼前に立ちはだかる黄色い壁を打ち崩せずに時間を浪費していった。

 攻めあぐねるライバルを尻目にクレバーにゲームを進めたドルトムントは、63分にはハーランドのアシストからゲレイロがチーム4点目をゲットして着実に差を広げていった。

 その後もシャルケを一切寄せ付けなかったドルトムントは、結局、4-0と逃げ切りに成功。なお、同ダービーで、4点差が付いたのは、2000年9月にシャルケが勝利を収めて以来、20年ぶりの出来事となった。

 リスタートという緊張感のあったダービーを制した2位ドルトムントは、首位バイエルンに勝点1差と肉薄。一方のシャルケにとってはヨーロッパリーグ出場争いから後退する8位に転落するなど、文字通りの手痛い黒星となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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