「練習に現われず」「妙に陽気で…」チリ代表ビダルの“二日酔い”伝説をユーベ主将が暴露!

2020年05月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アルコールが弱点だった」

ビダル(左)のエピソードを自伝で明かしたのがキエッリーニ(右)だ。(C) Getty Images

 イタリア代表の後輩マリオ・バロテッリ(ブレッシャ)を「ネガティブな人間」と批判すれば、ユベントスで同僚だったフェリペ・メロ(現パウメイラス)を「腐ったリンゴ」とこき下ろして、大きな注目を集めているジョルジョ・キエッリーニの自伝。イタリア代表のキャプテンはその中で、かつてユーベでともにプレーしたアルトゥーロ・ビダル(現バルセロナ)の"痛飲"についても暴露している。

 スペイン紙『Marca』などが伝えたところによると、キエッリーニは2011年夏から4シーズンに渡って、同じ釜の飯を食ったチリ代表MFについて、「アルコールが弱点だった」と明かした。

「ビダルが飲みに行って、時々深酒してしまうのは誰もが知っている。アルコールは彼の弱点だったと言える。年に何回か、練習に来なかったり、妙に陽気だった時があったりした」

 一方で、キエッリーニは「弱さは人間の一部でもある。サッカー選手は悪魔でも聖人でもない。大事なのは、グループに影響があるかだ」とも綴っている。

「ビダルは練習では手を抜かなかった。このような生き方が人を強くすることもある、と感じることもある」
 
 そして、プレシーズンのアメリカで起きたこんなエピドードも暴露している。

「僕たちはマイアミにいた。最後のトレーニングの前日に、パーティーがあったんだ。そしたら翌朝、アルトゥーロは(練習が始める時間になっても)ベッドにいて、力づくで起こさなければならなかった」

 当時ユーベを率いていたアントニオ・コンテ(現インテル)は、この二日位酔いのMFに刑罰を与えるつもりだったという。35歳のCBはこう続けている。

「トレーニングの最初の10分間、アルトゥーロはまだ酔っているように見えた。ボールが目の前を通り過ぎるのを見ようとさえしなかった。でも、セッションの終わりになると、狂ったように走っていた。監督は、『チームに喜びを与える奴に、何を話せばいいんだ?』と言っていたよ」

 そのコンテが率いるインテルが、ビダルに興味を抱いているのは周知の事実だ。規律に厳しい闘将も、このチリのハードワーカーに関しては、ピッチ外の失敗があっても欲しい人材ということだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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