「自分より完成されている」名手ピルロが“後継者”と目されるブレッシャの逸材を大絶賛!

2020年05月12日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「バッジョとプレーできたのは幸運だった」

ピルロ(左)がブレッシャの後輩トナーリ(右)を称えた。(C)Getty Images

 ブレッシャでプレーした元イタリア代表の名選手といえば、ロベルト・バッジョやアンドレア・ピルロの名前を思い浮かべる人が少なくないだろう。

『Gazzetta dello Sport』紙や『Corriere dello Sport』紙などイタリア・メディアによると、ピルロはインスタグラムでの取材で「彼のことはよく知っている」と、チームメイトでもあったバッジョを称えた。

「ブレッシャの前にも、自分は幸運にもインテル時代に彼とチームメイトだった。わたしにとってはアイドルだったよ」

 ピルロ自身もまた、サッカーの歴史に名を残した偉大なレジスタだった。その稀有な右足から繰り出されたFKは多くの人々を魅了した。

 お手本となったのは、かつてリヨンで活躍した元ブラジル代表ジュニーニョだ。「呪われたFK」と呼ばれたキックで世界を驚かせてきたピルロは、「ジュニーニョを真似してできたものだ」と振り返っている。

「彼は不思議な蹴り方をしていた。自分もできるようになるまで練習で徐々に試していったんだ。足の最後の部分でボールの下側を蹴って、上げようしてから、できるだけ速く落とすようにする」
 
 現在のブレッシャには、ピルロの後継者と呼ばれるイタリア期待の新星がいる。サンドロ・トナーリだ。だが、稀代の司令塔は「後継者と言われるけど、似たタイプじゃないと思う。髪型やブレッシャ所属というだけだ」としつつ、賛辞を寄せた。

「自分よりもずっと完成された選手だと思う。守備面も、ビルドアップもね。わたしや別の選手たちをミックスしたタイプだよ。イタリアでもっとも将来が嘱望されているミッドフィルダーであることは確かだ。自分の後継者だと見ていない。でも、偉大な選手になるのは確かさ」

 ユベントスやインテルといった国内のビッグクラブが関心を寄せ、今シーズン終了後の去就が注目されているトナーリ。イタリア代表の未来を担うひとりとして期待される20歳の若者は、先輩たちのように偉大な軌跡を残すことができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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