夢をあきらめてほしくない――元鹿島の石神直哉氏が“進路”に悩む子どもたちをサポート

2020年05月12日 サッカーダイジェスト編集部

ネット上のスカウト機能とも言えるシステムが本格運用

「REIBOLA EYE」で編集長を務める石神氏。「少しでも子どもたちの可能性を上げることに貢献できたらうれしい」と語る。(C)SOCCER DIGEST

 新型コロナウイルス感染拡大の影響は、サッカー界にも深く及ぶ。まずJリーグの公式戦中断やチーム活動の中止が挙げられる一方、これから進路を決める中学、高校、大学の最上級生たちも深刻な状況となっている。

 練習の場と試合の機会を失い、サッカーで進学を考えていた子どもたちに不安が広がっているという。大会中止などで推薦入学の基準があいまいになり、学校指導者からも選手を推薦する材料が不足しているとの声が聞かれる。そんな折、4月下旬に両者をつなぐサイトが本格運用を始めた。

 サッカー情報サイト「REIBOLA」内のコンテンツ「REIBOLA EYE」で、編集長は鹿島やC大阪、長崎などで活躍した石神直哉氏(現・FCティアモ枚方)が務める。サイトに登録したうえで、自身のプレー動画を詳細なプロフィールとともに投稿できる。学校、チーム関係者がこの動画を閲覧し、選手に興味を持てば所属チーム、学校を通じて接触できる。

 ネット上のスカウト機能とも言えるシステムで、すべて無料で行なえる。閲覧する学校、チームの総数に関しては、J1クラブから海外クラブ、学校を含めて50を超える団体が、このサイトに参加を表明している。
 
 石神氏は「きっかけひとつで変わる選手をたくさん見てきた。能力があっても、サッカーをする場所がなくてあきらめた選手、逆にプロに入ってすごく伸びた選手もいた。新型コロナ感染症でサッカーをあきらめる子どもたちが増えたら、それこそサッカー界の損失になる。子どもたちには夢をあきらめないでほしいし、少しでも子どもたちの可能性を上げることに貢献できたらうれしい」と話す。

 主な閲覧チームや学校は以下のとおり。サッカー界の未来を見据えた意義ある取り組みに注目だ!

●主な閲覧チーム、学校
 ▼J1 札幌、清水、名古屋、G大阪、C大阪、大分
 ▼J2 千葉、栃木、長崎
 ▼J3 熊本
 
 ▼海外 FK RFS(ラトビア1部)、ダウガウピルス(ラトビア1部)、アストラ・ジュルジュ(ルーマニア1部)、BGパトゥム・ユナイテッド(タイ1部)、チョンブリFC(タイ1部)

 ▼JFL
 いわきFC(福島)、MIOびわこ滋賀(滋賀)松江シティFC(島根)テゲバジャーロ宮崎(宮崎)

 ▼地域リーグ 北海道十勝スカイアース(北海道1部)、東京23FC(関東1部)、FC刈谷(東海1部)、FCティアモ枚方(関西1部)、沖縄SV(沖縄1部)

 ▼大学 駒沢大、中央大、阪南大、大体大、福岡大、神奈川大学

 ▼高校年代 青森山田、清水ユース、G大阪ユース、興国(大阪)、大津、京都橘、滝川第二

 ▼中学年代 北海道コンサドーレ札幌U-15、ジェフユナイテッド市原・千葉U-15、セレッソ大阪U-15、アサンプション国際中学校(大阪)、大分トリニータ U-15

 ▼女子
 AC長野パルセイロ・レディース、オルカ鴨川FC、愛媛FCレディース、MIOびわこ滋賀レディースU-15、プリンセス天妃

REIBOLA EYE(レイボーラ・アイ)

構成●サッカーダイジェスト編集部

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