「EL得点王、セレソン経験者ら最大7人を招集」中国代表の壮大な“帰化戦略”をスペイン紙が特集!

2020年05月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨年に3人が中国国籍を取得

中国への帰化を申請中の(左から)ブラウニング、R・グラール、A・カルバリョ。(C) Getty Images

 2002年の日韓大会以来、ワールドカップから遠ざかっている中国代表が、2022年カタールW杯出場に向け、なりふり構わぬ姿勢を見せている。スペイン紙『AS』が報じたのは、中国スーパーリーグでプレーする選手に狙いを定めた壮大な"帰化戦略"だ。

 記事によれば、ともに昨年帰化したブラジル出身のFWエウケソン(広州恒大)とFWアロイージオ(河北華夏幸福)、イングランド出身のMFニコ・イェナリス(北京国安)のうち、エウケソンとイェナリスを早速招集した中国代表は、さらに現在帰化申請中の4人をメンバーに加える計画をしているという。

 紹介されたのは以下の4人だ。

●アラン・カルバリョ(広州恒大から天津天海にレンタル中/FW/30歳):ブラジル出身。レッドブル・ザルツブルクで14-15シーズンのヨーロッパリーグ得点王。

●リカルド・グラール(広州恒大からパウメイラスにレンタル中/FW/28歳):ブラジル代表1キャップ。2015、16年に中国スーパーリーグMVP&16年の得点王。

●フェルナンジーニョ(重慶力帆から河北華夏幸福にレンタル中/FW/27歳):ブラジル出身。中国で6シーズン目を迎えるウインガー。

●ティアス・ブラウニング(広州恒大/DF/25歳):イングランド出身でエバートンのアカデミーで育つ。イングランドU-21代表に選出経験があり、プレミアリーグ7試合に出場。祖父が中国人。
 
 ともに中国で得点王に輝いたエウケソンとアロイージオに、上記の選手が加われば、とりわけ攻撃陣は豪華絢爛。昨年11月に辞任したマルチェロ・リッピの後任に指名された"英雄"リー・ティエ監督も心強いことだろう。

 中国代表はカタールW杯のアジア2次予選(A組)で4試合を戦い、2勝1分け1敗で首位シリアに次ぐ2位につけている。最終予選に勝ち進めば、日本の脅威となるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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