小野伸二人気はいまだ健在! 蘭メディアがフェイエノールトの“カルトな英雄イレブン”に選出「ファンからも認められ…」

2020年05月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

伝説のPKシーンを回想

フェイエノールトで異彩を放った小野への“愛”はオランダでいまだ健在なようだ。左は若き日のファン・ペルシ。 (C) Getty Images

 今から約19年前、一人のサムライ戦士が、オランダのサッカーファンを魅了した。小野伸二だ。

 浦和レッズでプロキャリア4年目を迎えていた2001年の夏にオランダの古豪フェイエノールトへ移籍した小野は、すぐさま定位置を奪取。その卓越した技巧と十八番の"ベルベットパス"など抜群のパスセンスでチームを牽引し、1年目にはUEFAカップ制覇に貢献した。

 06年の1月に浦和へ復帰するまで、ヨン・ダール・トマソンやディルク・カイト、ピエール・ファン・ホーイドンクらと並ぶ絶対的な主力として君臨した小野。そのプレーはいまだに高い評価を得ている。

 オランダ・メディア『Voetbalzone』は、「ファンからの愛はもちろん、ノスタルジー要素を特に重視する」という独自の基準をもとに21世紀にフェイエノールトに所属し、カルト的人気を誇った選手たちを対象にしたベストイレブンを選出。小野を4-3-3の右インサイドハーフでチョイスした。

 同メディアは、小野を選出した理由として、01-02シーズンのUEFAカップ準々決勝でPSVと繰り広げたPK戦に触れた。緊張感のある場面で、1人目のキッカーを務めた小野は、リフティングをしながら登場し、難なくゴール左下隅へ蹴り込んで、ファンのハートを掴んだのである。
 
 その当時のことに触れつつ、同メディアは選出理由を次のように綴った。

「UEFAカップ準々決勝のPSV戦は白熱した対戦だったが、ひとつ確かなことがあった。それはオノが絶対にPKを失敗しないだろうということだ。彼がフェイエノールトの一番手だったのは偶然ではなかった。トーナメント3回戦フライブルク戦(2戦合計3-2)、4回戦レンジャーズ戦(同4-3)でPKを決めていたからだ。

 2001年に浦和レッドダイヤモンズからやってきた日本人は、すぐに才能ある、技術に優れたプレーメーカーだと証明した。そんなオノをすぐに観衆も認め、両者は"相思相愛"の関係となった」

 この「カルトヒーローベストイレブン」では、小野の他に、J1の湘南ベルマーレにも在籍したアンドレ・バイーア、小野と中盤でコンビを組んだ元オランダ代表MFポール・ボスフェルトらが選出されている。
 

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