松木安太郎が選ぶJ歴代ベスト11「ジーコは選手兼任監督で!」

2020年05月06日 サッカーダイジェスト編集部

ドゥンガにはフォアリベロの役割を託す

赤く囲っているのが「MY BEST PLAYER」。松木氏は「日本サッカーのために特大の貢献を示した」とラモスをセレクト。

 4月23日発売のサッカーダイジェストでは、「Jリーグ歴代ベストイレブン」と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名に"マイベストイレブン"を選んでもらっている。

 人選の条件は現在までに登録されたJリーガーで、外国籍選手は3人まで。ここでは、解説者としてサッカーファンから高い支持を得る松木安太郎の"マイベストイレブン"を紹介しよう。

――◆――◆――

『MY BEST PLAYER』は、ラモスかカズか迷うところ。53歳の今も現役を続けるカズは凄いけど、ここはラモスにしようか! ブラジルからやって来て、日本サッカーのために特大の貢献を示してくれた。集中力の高いプレーで、ここぞという時の勝負強さもある。

 そのラモスをはじめ、とりわけ中盤には「スタジアムに見に行きたい!」と思わせてくれる選手をセレクト。イニエスタは言わずもがなだけど、俊輔や遠藤は若い頃から、ストイコビッチもその素晴らしいパフォーマンスでファン・サポーターを魅了した。そして、最前線に君臨するのはカズ。考えただけでも、ワクワクしてくるよね。

 守備陣にも魅力的な選手を並べたけど、テーマは「固く守れる」ということ。彼らの堅実なディフェンスが、中盤より前の選手たちの自由なプレーを支える。CBにはドゥンガを抜擢。本職はボランチだけど、守備も一流で、フォアリベロのような役割を託したい。

 他にも良い選手はいっぱいいるけど、いろいろと考えた末、この11人に。監督は、僕でも良かったんだけど(笑)、ジーコにしよう。ベンチで指揮を執りつつも、試合の展開によっては「よし、俺が出る!」ってことも期待できそうだからね。

PROFILE まつき・やすたろう/1957年11月28日生まれ、東京都出身。丁寧かつ的確で、魂が揺さぶられる解説には定評がある。現役時代は読売一筋でプレーし、日本代表でも活躍。V川崎監督時代には、リーグとナビスコカップで連覇を達成。

※『サッカーダイジェスト』2020年5月14・28日合併号より転載。

【画像】現役選手、解説者、タレントたちが厳選! Jリーグ歴代ベストイレブン
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事