「ポグバよりも巧かった」「あのヴィディッチ相手に…」マンUの“消えた天才”を伝説FWルーニーも激賞!

2020年05月05日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

なぜ消えてしまったのか? ルーニーの考えは――

マンU屈指の天才と言われたモリソン(左下)についてルーニー(右)が明かした。 (C) Getty Images

 今年1月にシェフィールド・ユナイテッドから2部ミドルスブラにレンタル移籍したラベル・モリソン。彼はマンチェスター・ユナイテッドに所属したユース時代から高く評価される逸材だった。

 その才能は、ユナイテッドのレジェンドも認めるところだ。クラブ史上最多得点記録を持つ元イングランド代表FWのウェイン・ルーニー(現ダービー・カウンティ)も、モリソンが同じユナイテッド・ユースのビッグネームたちをも上回る存在だったと証言する。

 英衛星放送『Sky Sports』によると、ルーニーは、英紙『Sunday Times』のコラムで、「あのポジションの選手に必要なすべてを備えていたのを覚えている」と述べた。

「彼は素晴らしかった。自信にあふれていた。練習での試合で、あのネマニャ・ヴィディッチ相手に1分間で3回また抜きをしたこともあったんだ」
 

 しかし、モリソンはユナイテッドのトップチームで公式戦出場わずか3回にとどまり、2012年1月に当時2部だったウェストハムに移籍。以降はレンタル生活が続き、ラツィオをはじめ国外のクラブにも挑戦したが、大きなインパクトを残せていない。

 彼が輝けなかった理由についてルーニーは、「彼はライフスタイルや環境に苦しんだ。彼にとって悲しいことだったね」と語ったうえで、「僕はポール・ポグバやジェシー・リンガードが出てくるのを見てきた。そういう選手たちのだれよりも、ラベルはずっとうまかったんだ」と続けている。

「彼は、プロサッカーではどの選手にも従わなければならないガイドラインがあるという事実から逃げられないという証拠だ。サー・アレックス・ファーガソンは、人生でもっとも大変なのは毎日ハードワークすることだと言っていた。毎日ハードワークできれば、どんな仕事でも成功する」

 ポグバ以上のタレントと評されたモリソンが大成していたら、どのようなキャリアを歩んだのか。今となっては、誰にも分からない。ただ、確かなのは、モリソンのように才能を評価されてはいなかったが、ハードワークで歴史に名を残した選手たちが少なくないということだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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