「マドリーやバルサじゃないのか?」名手ベルバトフがトッテナム移籍時の落胆を告白!マンU時代のCL決勝ベンチ外については…

2020年04月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「亡き祖父に彼が似ていたんだ」

トッテナムでの活躍が認められ、ベルバトフは後にユナイテッドへ移籍した。(C) Getty Images

 元ブルガリア代表のディミタール・ベルバトフは、2006年に25歳でドイツのレバークーゼンからトッテナムに移籍した。その後マンチェスター・ユナイテッドでも活躍したストライカーは、当初はロンドン行きをよく思っていなかったようだ。

 英『talkSPORT』で、ベルバトフは「ちょっと待て、スパーズが自分を欲しがっている?バルセロナでも、レアル・マドリーでも、マンチェスター・ユナイテッドでもなくて? という感じだった」と振り返っている。

「そんなバカな疑問を考えていたんだ。ビッグクラブが求めてくるに違いない、それくらいうまくやっている、なんて思っていた。若い頃は何でも知っている気になるものだ。あらゆる質問への答えを手にしていると思ってしまうんだよ。実際には何も手にしていないのにね」

 だが、当時のマルティン・ヨル監督との話し合いなどが、落胆していたベルバトフにトッテナム移籍を決断させたという。「最終的には彼らの粘りが大きな要因となった。それともちろん、ヨルと会った瞬間に、自分は行かなければいけないと分かったんだ」と話している。

「ヨルはゴッドファーザーみたいに座っていたんだ。『ベルバ、ようこそ!』みたいにね。『ここは正しい場所だ』と思ったよ。純粋に、だれかとのつながりを感じることがあるものだからだ。説明できない。それに、自分が大好きだった亡き祖父に彼が似ていたんだ。『ここで何かがある』と思った」
 
 トッテナムで2年を過ごしたベルバトフは、ユナイテッドに移籍し、プレミアリーグ制覇や得点王のタイトルを手にした。だが、2011年のバルセロナとのチャンピオンズ・リーグ決勝ではメンバー外となっている。「試合前に呼ばれて、『君を外さなければいけない』と言われた」と、アレックス・ファーガソン元監督とのエピソードを振り返った。

「チームとリーグのゴールスコアラーだったから、それを聞いてつらかった。驚いたよ。どこかからシュートが打てれば決められるという自信を感じていたからね。だから、サプライズだった。でも、そういうものだ」

 ユナイテッドは1-3でバルセロナに敗れ、3年ぶりの欧州制覇を逃した。ベルバトフは翌シーズン、出場機会が減少し、2012年にフルアムへ移籍している。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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