「誰かがヴェンゲル監督に告げ口を…」 シュチェスニーが運命を変えた“喫煙事件”を回顧!

2020年04月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「ヴェンゲル監督は僕が喫煙者だと知っていた」

アーセナル時代のシュチェスニーとヴェンゲル。 (C)Getty Images

 1本のタバコは、ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーのキャリアを大きく変えることになった。

 2015年1月1日、当時アーセナルに所属していたシュチェスニーは、サウサンプトン戦の試合後にロッカールームで喫煙していたことが判明。これを機に出場機会が減り、翌シーズンにローマへレンタル移籍している。

 アーセナルのポッドキャストに登場したシュチェスニーは、「当時の自分は喫煙者で、それは監督もよく知っていたんだ」と振り返っている。

「ただ、ロッカールームではだれにもタバコを吸うのを望まなかった。僕もそれは知っていた。(だが)試合の興奮から、まだチームがいたのに、タバコを持ってしまったんだ。シャワーの隅に行き、ロッカールームの反対側だったから、誰にも見られないと火をつけた」

 その行為はクラブの知るところとなり、メディアにも報じられた。

「監督本人ではなかったけど、それを誰かが見て、監督に告げ口したんだと思う。数日後、監督から事実か問われて『イエス』と答えた。罰金を科されたよ」

 その後、アーセナルではダビド・オスピナが台頭することになった。シュチェスニーは「監督からは『少し(メンバーから)外すことになる』と言われた。でも、大きな衝突ではなかったんだ。自分はとてもプロフェッショナルだった」と続けている。

「完全に、数週間後にチームに戻れるだろうと思っていた。でも、チームが好調で、オスピナが本当に良いプレーをしたんだ。それで彼がとどまった。それは、ポジションを取り戻そうとするか、レンタルで移籍して自分がクラブ最高の守護神だと納得させようとするか、ということだ。おかしく聞こえるけど、それが最善ということもある」

 ローマにレンタル移籍したシュチェスニーは、イタリアで評価を高め、国内最大のクラブであるユベントスへと移籍。ジャンルイジ・ブッフォンの後継者として、イタリアの絶対王者で正守護神の座を手に入れている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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