ボローニャの元会長が死去――中田英寿やバッジョが“在任時ベストプレーヤー”に選出!

2020年04月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

バッジョは追悼コメントを発表

ペルージャ時代の恩師マッツォーネ監督の下、半年間ボローニャでプレーした中田。(C) Getty Images

 冨安健洋が所属するボローニャは4月24日、元オーナーのジュゼッペ・ガッツォーニ・フラスカーラ氏が亡くなったことを発表した。84歳だった。

 1993年にオーナーとり、経営破綻からクラブを救ったガッツォーニ氏は、最終的に解任という結果に終わったが、のちにウディネーゼでブレイクするアルベルト・ザッケローニ監督を招聘した。

 レンツォ・ウリビエリを指揮官に据えた2年目からは2年連続で昇格を果たし、セリエCからセリエAへと名門を復活させた。ほかにも、カルロ・マッツォーネやフランチェスコ・グイドリンといった名将たちを招いている。

 ウリビエリの下でロベルト・バッジョ、マッツォーネやグイドリンの下でジュゼッペ・シニョーリと、元イタリア代表のビッグネームたちがボローニャでプレーしたのは有名だ。2003-04シーズン後半には、元日本代表の中田英寿もレンタルでプレーした。

 ボローニャはガッツォーニの下で1998年にインタートトカップを制し、24年ぶりとなるタイトルを獲得すると、1998-99シーズンにはUEFAカップでベスト4まで勝ち進んでいる。
 
『ANSA通信』によると、バッジョは訃報を受けて「天国の穏やかな光の中で良い旅を」「もっとも素晴らしいシーズンのひとつをプレゼントしてくれたことにとても感謝しなければならない」「彼のボローニャは、偉大なボローニャの中でも最も偉大だった」とコメントを出している。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』は、ガッツォーニ・ボローニャのベストプレーヤーたちを紹介。バッジョやシニョーリ、ジャンルカ・パリュウカ、ケネット・アンデション、フランチェスコ・アントニオーリ、クラス・インゲソン、フリオ・クルスといった面々とともに、中田もピックアップした。

「2004年にナカタも短期間在籍。1月の市場でパルマからレンタル。ベンチに戻っていたマッツォーネが望んだ」と紹介している。

 ガッツォーニは2001年に会長を退任。2005年にクラブを売却した。2014年からはジョーイ・サプート現会長によって名誉会長職に就いていた。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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