新型コロナウイルスの影響を考慮し、FC今治が“夢”の新スタジアム建設の延期を発表

2020年04月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

コンセプトは「里山スタジアム」

スタジアム建設に関しても様々な“夢”を語っていた岡田武史氏。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 FC今治は4月24日、クラブ公式ホームページで10月に予定していた新スタジアム建設の着工を22年の1月に延期することを発表した。

 この新スタジアムは、今季の新体制発表会で「コンセプトは『里山スタジアム』で、自然と一体化され、持続可能(J1規格の15,000人規模にも容易に改修可能)、ホスピタリティあふれるもの」というコンセプトで「建設資金は40億円程度」と説明されていた。

 また、岡田武史オーナーは、以前から「イタリアのユベントスでは新スタジアムを建設した際にショッピングモールも併設しました。あのカルチョの国のイタリアでさえ、サッカーの試合だけでは人が集まらないんです。新スタジアムでは2時間以上も早くから人が集まり、試合後も1時間半以上人が滞在するようになったと聞きました。試合のない日も365日人が集まり、100マイル離れたところからもやって来るようになったそうです」「我々もそんなスタジアムを目指している」と公言している"夢"のスタジアムだった。
 
 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、現在は地元企業に出資をお願いできる環境にないと判断し、着工の延期を決めたという。なお、建設計画の体制には変わりはない。

 クラブは公式HPでファン・サポーターに向けて以下のようなメッセージも発表している。

「まずは、ファン・サポーターの皆様、パートナー企業の皆様等、当クラブに関わってくださっている方々と共にこの難局を乗り越え、『次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創り貢献する』という挑戦を継続できるよう、努力してまいります。また、2020シーズンでのJ2昇格も引き続き目指してまいります。今後ともご理解、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます」

 今季から参入したJ3リーグは、開幕を前に新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって中断期に突入してしまった。Jリーグでの活躍、さらにその先の夢に向けた今治の挑戦に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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