プロ1年目にA代表選出の荒木隼人が、大学時代に「凄く強かった」と認めるエアバトラーは?

2020年04月23日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

「お互いに意識していたんじゃないかなと思います」

広島の主力に成長した荒木。空中戦の強さが武器だ。写真:滝川敏之

 広島の荒木隼人は昨季、順風満帆なシーズンを送った。前半戦こそ控えが多かったものの、得意のエアバトルで強さをアピールすると、後半戦からリベロに定着。プロ1年目ながら、24試合に出場した。さらに、その活躍ぶりを買われ、11月にはA代表に初招集されている。

 空中戦の強さを武器にルーキーイヤーに瞬く間に名前を売ったが、プロ前も「人に強く、カバーも。守備が特徴的な選手だったと思います。空中戦は自信を持っています」と言う。そんな荒木が、アマチュア時代にエアバトルで強いと感じた選手はいるのだろうか。好調だった昨季、教えてくれたことがある。
「僕が関西大にいた時、今はレノファでやっている菊池流帆(今季は神戸に移籍)。彼は大阪体育大でやっていたんですけど、あの選手は凄く強かったですね」

 関西学生リーグ1部などで対戦した際、互いにCBだが、セットプレーなどでは競り合うこともあっただろう。「本当に良い選手でした。お互いに意識していたんじゃないかなと思います」と荒木は振り返る。

 荒木も認める大阪体育大出身の菊池は、昨季にJ2の山口へ加入。プロ1年目に35試合3得点と活躍し、今季はJ1の神戸に移籍を果たした。もちろん荒木と同じくエアバトルの強さが武器で、身長も188㌢と、186㌢の荒木とさほど変わらない。

 菊池が神戸へ移籍し、これからリーグ戦で対戦する機会はあるだろう。荒木の言うとおり「意識」しているのであれば、互いに楽しみにしているはずだ。広島対神戸では、プロの舞台で繰り広げられる"バチバチ"のバトルを注目してみたい。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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