「夏に金を費やせるクラブは3つだけ…」元リバプール幹部が“コロナ禍”による移籍市場の影響に持論!

2020年04月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

巨額ビジネスの終焉か?

通常とは異なる移籍市場になるという見解を述べたコモリ。 (C) Getty Images

 新型コロナウイルスの影響はサッカー界の経済に暗い影を落としている。

 いったいいつ今シーズンが再開されるのか――。先行き不透明な状況だけに、今後のチーム編成も分からないことが多い。ただ、大きな経済的打撃を受けた各クラブが投じる資金が少なくなるとの見方は少なくない。

 リバプールやトッテナムの元ディレクターであるダミアン・コモリは、「非常に異なるマーケット」になると話している。英衛星放送『Sky Sport』で、コモリは「使えるキャッシュは非常に少なくなる」と述べた。

「先日、ある代理人から、次の夏の移籍市場で金を費やせるプレミアリーグのクラブは3つしかないと言われた。それが正しいかどうか、わたしには分からない。だが普通、代理人たちがそういうことを言う時、彼らは情報を持っているんだ」

 さらに、コモリは「移籍の活動は非常に小さくなるかもしれない。トレードやレンタルは見るかもしれないが、移籍金とか、少なくとも金が絡む移籍については、大きく減少すると思う」と続けている。

「この危機が長引けば長引くほど、より多くのクラブが財政的に難しい状況となる。まずは選手のサラリーにインパクトがあるだろう。そして次が移籍金だ」

 特にトッテナムは新スタジアムを建設した影響も大きい。コモリは「リーグでうまくやれず、移籍市場が難しくなり、チャンピオンズ・リーグ出場権を得られなければ、彼らは非常に慎重にならなければいけないと理解すべきだ」と話した。

「アーセナルがエミレーツ・スタジアムの金を払わなければならなかった時代の話を思い出してくれ。みんな、なぜ彼らが金を使わないのかと批判していた。彼らにはその金がなかったんだ。非常にシンプルだよ。(トッテナムは)スタジアムを建てたのだから、健全な負債だ。彼らには素晴らしい資産がある。だが、それでも彼らはそのために金を払わなければならない」

 経済的に痛手を被ったのはサッカー界だけではないが、巨額ビジネスにおける新型コロナウイルスの影響は、どれほどになるのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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