エトー、マタ、ファビーニョなど多士済々! 「マドリーで大成できなかった名手たち」を英紙が特集!

2020年04月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

マタはトップデビューを飾れずにバレンシアへ

(左上から時計回りで)ファビーニョ、M・アロンソ、エトー、マタ。いずれもマドリーを退団した後にブレイクした。(C)Getty Images

 これまで有能な選手を数多く輩出してきたレアル・マドリーのカンテラ(下部組織)だが、近年トップチームで活躍した選手といえば、FWラウール・ゴンサレス、MFグティ、GKイケル・カシージャスなど一握りだ。外から獲得してきたスター選手の高い壁に阻まれ、退団した後に才能が開花した名手も少なくない。

 英紙『The SUN』は、そんな若い頃にマドリーで大成できなかった選手を特集。9人をピックアップしている。

 代表格として紹介されているのが、元カメルーン代表FWのサミュエル・エトーとスペイン代表MFのファン・マヌエル・マタ(現マンチェスター・ユナイテッド)だ。

 前者は、16歳でマドリーに加入したものの、ラウール、フェルナンド・モリエンテス、ロナウドらが揃う豪華FW陣のなかでチャンスを掴めず、レンタル生活を送り、結局マジョルカへ完全移籍。その後の宿敵バルセロナやインテルでの活躍を見れば、逃がした魚は大きかったと言えるだろう。

 15歳でカンテラの門を叩いたマタは、2006–07シーズンに2部から2部B(実質3部)に降格したカスティージャ(Bチーム)で10ゴールを挙げたが、トップチームには声が掛からず、翌シーズンにバレンシアへ移籍。その後、チェルシー、マンチェスター・Uとプレミアの舞台でも結果を残している。

 マタと同じく、現在イングランドでプレーしているのが、MFファビーニョ(現リバプール)とDFマルコス・アロンソ(現チェルシー)だ。

 18歳の時にフルミネンセから加入したファビーニョは、アルバロ・モラタ(現アトレティコ・マドリー)、カゼミーロ、ルーカス・バスケスらとともにBチームでプレー。当時トップチームを率いていたジョゼ・モウリーニョ監督(現トッテナム)の下で、13年にデビューを飾った。

 だが、ポルトガル人指揮官がチームを去るとともに、モナコに貸し出され、そのまま完全移籍に。リーグ・アンでブレイクし、その後に引き抜かれたリバプールではチャンピオンズ・リーグ制覇に貢献している。

 チェルシーでプレミア制覇も経験した左SBのM・アロンソも、マドリーでは1試合しかピッチに立てず、ボルトンへ。フィオレンティーナでブレイクして、ビッグクラブへの移籍を勝ち取った。

 その他、バレンシアの守護神を長らく務めたサンティアゴ・カニサレス、マンチェスター・シティでもプレーしたFWアルバロ・ネグレド(現アル・ナスル)、バレンシアやトッテナムなどを渡り合いたFWロベルト・ソルダード(現グラナダ)、ドイツやイングランドにも渡ったFWホセル(現アラベス)、スコットランド出身のFWジャック・ハーパー(現アルコルコン)が取り上げられている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】在籍期間や通算成績は?  R・マドリーで大成できなかった名手たちを一挙紹介!
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