「数秒で医務室送りにしてやった…」マテラッツィ、“悪童”バロテッリへの“しつけ”をやった過去を語る

2020年04月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサ戦でのプレーと態度に怒って…

バルセロナとの大一番で手を抜いたプレーをしたバロテッリ(45番)をマテラッツィは許さなかった。 (C) Getty Images

 2006年にインテルでトップチームデビューを飾り、十代ながら才能を高く評価された逸材・マリオ・バロテッリ。それから紆余曲折があり、現在はセリエAの古豪ブレッシャでプレーする"悪童"との思い出を、かつてのチームメイトであるマルコ・マテラッツィが回想した。

 元イタリア代表DFで、2006年のワールドカップ優勝メンバーの一人でもあるマテラッツィは、現地時間4月16日に自身のインスタグラムでのライブ配信で、バロテッリとの思い出について問われ、2010年に本拠地サン・シーロで開催されたバルセロナとのチャンピオンズ・リーグ準決勝第1レグでのことを回想した。

 その試合で、サポーターたちからブーイングを浴びせられ、憤慨したバロテッリは、試合後にピッチにユニホームを投げ捨てて、ロッカールームへと下がっていた。その瞬間を目撃したマテラッツィは、すぐさま19歳の青年を追いかけたという。

「俺はすぐさまアイツを追いかけて、ロッカーでぶっ飛ばしたよ。それは本当だよ。俺はマリオが大好きだし、今でも兄弟のような良き友だ。だけど、あの日のアイツは痛めつけられるに値したんだ。やってはいけないことをしたんだからね。

 最後のホイッスルが鳴った直後にユニホームを投げつけたのも最悪だったけど、試合前から『今日の俺はやる気がない』とか言っていたんだ。俺は『そんなことをしたら償わせる』と言っていた。実際にプレーは最悪だった。中盤からカウンターじゃなくてシュートを打ったりしていたからディエゴ・ミリートはマリオを殺したがっていたさ」

 さらにマテラッツィは、試合から数日後にもバロテッリにお灸を据えたことを明かしている。

「俺たちは本当にマリオを信じていたんだ。素晴らしい才能があって、いくつものゴールを決めていた。なのに、あの試合では、あのザマだった。だから、事件から一週間ぐらいした時の紅白戦で、俺はモウリーニョに頼んで、マリオとマッチアップさせてもらうようにしてもらった。数秒後にはアイツを俺は医務室へ送り返したけどね」

 キツいお灸を据えられてもなお、自分のスタイルを曲げようとしなかったバロテッリについて、マテラッツィは「子どものまま大人に成長したような奴だ」とも語っている。

 イタリア屈指の強面DFからのいびりにも動じなかったバロテッリは、やはり"真のワル"と言えるのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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