「日本に戻るかもしれなかった…」川島永嗣が仏紙でJ復帰の可能性を告白。“欧州”に固執したワケとは?

2020年04月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「忍耐強くいなきゃいけない」と心構えを語る

クラブでは出場機会が限られている川島だが、ヨーロッパでのプレーーにこだわった。 (C) Getty Images

 海外挑戦10年目のシーズンを送る日本代表守護神の川島永嗣が、新型コロナウイルスの影響による窮状に意見した。

 今、世界的に感染が広まっている新型コロナウイルス。その影響により、欧州各国リーグは中断を余儀なくされている。それは川島がプレーするフランスのリーグ・アンも例外ではなく、3月13日に休止が決定して以来、再開の目途は立っていない。

 そうした現状について、古巣メスの地元紙『Le Republicain Lorrain』に意見をもとめられた川島はこう語った。

「幸いにも日本にいる家族は元気です。3月上旬から文化、スポーツのイベントが中止になり、学校や大学が閉鎖されるという措置が取られています。日本はフランスと違ってマスクをつけることに慣れていますが、状況は制御されているとは言えません」

 さらにクラブから自宅待機を命じられ、トレーニングを続けているというベテランGKは、「努力のバランスを取る方法を知っておく必要がある。毎日のモチベーションを持って、忍耐強くいなきゃいけない」と、自身の心構えを語っている。
 
 そんな川島だが、クラブでの序列はお世辞にも高くはない。ロシアW杯後の2018年の夏にリーグ・アンのストラスブールに加入するも、昨シーズンは公式戦1試合の出場にとどまった。そのため一時は新天地へ移籍する可能性も指摘されたが、37歳は昨年7月に新たに2年契約を締結した。

 キャリアの岐路にあって残留を決意したことについて、「夏に日本へ戻る可能性があった」と口にしたうえで、欧州に留まったワケを告白した。

「昨シーズンはあまりプレーができず、夏には日本に戻る機会もあった。だけど、僕はヨーロッパでキャリアを続けたかった。37歳になりましたけど、残念ながら延期されてしまった東京五輪に出場したいと思っていますし、次のワールドカップにも参加したい。そのためにはコンディション調整がまず重要になるし、ヨーロッパとストラスブールに残る選択をしたのはそれが理由です」

 30代後半に差し掛かってきたが、さらなる野望を語った川島。日本代表を支えてきた守護神から、ますます目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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