「才能に溺れていた」元フランス代表FWが激白!本田圭佑と組んだ前線、“悪童87年組”、若き日の失敗…

2020年04月12日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「トルコとメキシコでは最悪だった」

32歳となったメネーズは今シーズンからフランス2部でプレーしている。(C) Getty Images

 モナコ、ローマ、パリ・サンジェルマン、ミラン、ボルドー……母国フランスやイタリアのビッグクラブでプレーしたジェレミー・メネーズは今、リーグ・ドゥ(フランス2部)のパリFCに在籍している。

 4月10日、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、元フランス代表FWは「この2年はトルコとメキシコでは最悪だった。話したくない個人的問題があった」語っている。

 フランスの各年代で代表としてプレーしてきたメネーズは、その才能に見合っただけの活躍を残したとは言えないかもしれない。本人は「もっとやれたはず。でも、しっかり鍛えなかった。才能だけで十分だと思っていた」と後悔している様子だった。

 ローマでは「練習ではカカのように強いと言われた」と明かしつつ、こう続けている。

「でも試合いなると止まってしまった。若かった。重圧は感じていなかったけどね」

 必要なのは「信頼」だ。「それを感じれば最大の力を出せる。パリ・サンジェルマンでカルロ・アンチェロッティ監督の時がそうだった」と、かつての指揮官を称賛した。

「彼はナンバーワンだよ。選手たちとレストランにも来ていたし、決して怒鳴ることがなかった。パリでプレーするのは自分の夢だったんだ。だからローマを離れることを選んだ。ユベントスにもノーと言ったんだよ。アントニオ・コンテからの連絡を覚えている」
 
 自身が最高のパフォーマンスを発揮できたのは、そのパリSG時代と2014-15シーズンのミランだったという。本田圭佑らと前線で攻撃陣を形成したシーズンだ。その本田も29試合で6ゴールとミランでの最高の一年を送った。

「やったことのないセンターフォワードで16得点決めた。フィリッポ・インザーギ監督のアイデアだったんだ。うまくいかない年になったのは残念だよ。でも、ピッポだけのせいじゃなかった」

 若き自分に言いたいことを聞かれると、メネーズは「ハードワークし、バカなことをするな」と答えた。

 サミア・ナスリ、カリム・ベンゼマ、アテム・ベン・アルファ、そしてメネーズ。1987年生まれのフランス人選手は、ピッチ外でもトラブルを起こす"悪童"揃いとも揶揄されてきた。だが、ユース年代では結果も残した。

「俺らは黄金世代だった。自分、ナスリ、ベンゼマ、ベン・アルファ……2004年にはU-17欧州選手権で優勝したんだ。手にしたものには満足しているよ」

「自分が育ったところから再出発」と話したメネーズは、残りのキャリアをどのように過ごすのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事