「自分を見失った」ネイマールが長期離脱時の苦悩を告白。急逝したNBAレジェンドが心の支えに

2020年04月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

コビー氏とは「本当に特別な関係だった」

訃報を聞き、試合前のトレーニングで「24」のユニホームを着用したネイマール。 (C)Getty Images

 フランス1部のパリ・サンジェルマンに所属するブラジル代表FWネイマールは、リーグ中断に伴い、現在は母国で自宅待機中だ。

 そんななか、中東版『VOGUE』がネイマールのインタビューを掲載。親交があったNBA界のレジェンド、コビー・ブライアント氏の急逝について「本当にショックを受けた」と今も心を痛めていることが明らかになった。フランスのテレビ局『BFM TV』が報じている。

 コビー氏は、現地時間1月26日にヘリコプターの墜落事故で死亡。41歳だった。ネイマールとは以前から親交があり、特にパリ・サンジェルマンに移籍してからは、「彼がパリSGの施設を訪れることもあり、数回会っていた」という。

「コビー・ブライアンと僕は、生活に多くの共通点があった。彼の死は、僕に大きな影響を与えたよ。 僕らは個人的に出会い、 特別な関係を築いた。 スポーツ界と社会は、本当に偉大な人を失ってしまったと思う」

 ロサンゼルス・レイカーズで過ごした現役時代、バスケットに対する真摯な姿勢を貫いたスーパースターの、「1日も欠かさず、成長のために努力する。結果にこだわらず、とにかく前に進み戦い続ける」という精神は、"マンバ・メンタリティー"と呼ばれている。

 そして、ネイマールは、負傷で戦列を離れている間も、そのメンタリティーに影響を受けたと明かしている。

「プロのアスリートにとって負傷ほど悪いことはない。自分は直近の2シーズン、ケガで苦しんだ。自信を失って、自分を見失いそうな時もあった。色んな事を疑った。でも、心が大切だったんだ。アスリートが成功する要因の半分は心にあると思う。メンタルが元気であれば、自然にいい流れで復帰することができる」

 ネイマールは同氏の訃報が伝えられた同日夕方に行なわれたリーグ・アンの第21節のリール戦でゴールを決め、コビー氏が現役時代につけていた背番号である「24」を指で示し、天に祈りを捧げている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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