「催涙ガスで涙をボロボロと…」韓国の英雄ソン・フンミンが臨む“過酷な新兵訓練”に海外注目!

2020年04月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

実弾の射撃や40キロ装備での長距離行軍も

3週間の兵役に従事するソン・フンミン(写真はイメージです)。(C)Getty Images

 トッテナム・ホットスパーは現地4月7日、所属選手である韓国代表FWソン・フンミンが"兵役義務"を消化すると正式発表した。

 新型コロナウイルスの脅威が英国全土に広がるなか、プレミアリーグは長期の中断を余儀なくされている。現時点で再開のメドは立っておらず、リーグ機構は4月3日に無期限の延期を決定したばかりだ。

 2月16日のアストン・ビラ戦で右腕を骨折したソンは、戦線を離脱して韓国で手術を受けた。いったんは英国に戻ってリハビリに精を出していたが、3月28日になってふたたび母国へ帰還。クラブ側は「個人的な理由」と説明するにとどめたが、やはり本当のところはリーグ戦の中断期間を活用して、兵役に従事するためだったようだ。

 ソンは2018年のアジア大会サッカー競技にU-23韓国代表の一員(オーバーエイジ枠)として参戦し、見事金メダルを獲得。韓国の成人男子に義務付けられている21か月の兵役免除の条件をクリアした。ただ、すべての義務を回避できるわけではない。最低限の軍事訓練は受けねばならず、陸軍なら4週間、海兵隊なら3週間の新兵訓練を消化する必要がある。今回ソンが選んだのはより短期で厳しい(?)後者だったというわけだ。

 では、実際の訓練はどのようなものなのか。英紙『The Sun』が詳細を伝えている。

「ソンが4月20日から臨むのは。海兵隊・新兵訓練の短期バージョンのようだ。とはいってもその内容は過酷を極める。厳しい規律の下で共同生活を送り、実弾の入った射撃練習や40キロの重さの装備を付けての長距離行軍など、当然、通常の兵士候補たちが体験するメニューが基本となる」

 
 そして、韓国海兵隊でもっともハードなのは略して"CBRN"と呼ばれるプログラム。Chemical(化学)、Biological(生物)、Radiological(放射性物質)、Nuclear(核)が内訳で、いわゆる化学兵器やテロ等に関する知識を深めながら、さまざまな実体験もこなすという。

「海兵隊のYouTubeチャンネルでは、こんな映像があった。とある部屋に入った新兵たちがガスマスクを付け、数分間に渡って催涙ガスに晒されて、そのなかで呼吸するという訓練だ。部屋から出てきた彼らは涙をボロボロと流して、何度も頭から水をかぶっていた」

 まだ右腕が完治していないソンがフルメニューを消化できるとは思えないが……。関係者によると、「海兵隊のドクターが常に右腕の状態をチェックしながら訓練に当たらせる」とのことだ。トッテナムは「訓練が終了し次第、(ソンは)5月にもロンドンに戻って来る」と明かしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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