“スペイン3強を率いた唯一の指揮官”アンティッチ氏が71歳で死去。F・トーレスは追悼のメッセージを発信「ずっと心の中に生き続ける」

2020年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

アトレティコを国内2冠に導く

母国のセルビア代表も率いたアンティッチ氏。2010年のW杯で指揮を執った。(C) Getty Images

 4月6日、セルビア人監督のラドミル・アンティッチ氏が、長い闘病の末に永眠したことが明らかになった。71歳だった。スペイン紙『Marca』など現地紙が一斉に報じている。新型コロナウイルスの影響はないようだ。

 選手時代は、DFとして母国のパルチザンやスペインのサラゴサでプレーしたアンティッチ氏は、現役引退後に指導者に転身。古巣サラゴサで監督キャリアをスタートさせ、スペインの強豪クラブやセルビア代表などの指揮官を歴任した。レアル・マドリー、アトレティコ・マドリー、そしてバルセロナのいわゆるラ・リーガの3強を率いた唯一の指揮官としても知られている。

 最大の功績は、何といってもアトレティコ時代の国内2冠達成だろう。1995-96シーズン、現監督のディエゴ・シメオネらを擁し、19年ぶりのリーガ制覇とコパ・デル・レイ優勝に導いている。また、監督キャリアの終盤は中国に渡り、山東魯能泰山と河北華夏幸福でも指揮を振るった。

 アトレティコ出身のフェルナンド・トーレスは自身のツイッターで、「アンティッチは、我々アトレティの歴史に残るプロフットボーラーで、チャンピオンであり、レジェンドでした。ずっと心の中に生き続けるでしょう。心からお悔やみ申し上げます」と綴っている。

 ご冥福をお祈りしたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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