「クボの獲得は賭けに成功」久保建英は“タダ”から19億円!マドリーが保有する若手の市場価値アップにスペイン紙注目

2020年04月05日 連載・コラム

売り出し中のバルベルデの価値は6000万ユーロに

(左上から時計回りで)久保、バルベルデ、ウーデゴー、アセンシオ。いずれもマドリーが安く手に入れた俊英だ。(C)Getty Images

 4月5日付けのスペイン紙が『AS』が、レアル・マドリーが保有する若手について特集している。

 記事はまず、移籍金の高騰が続くなかで、マドリーがまだ出来上がっていない有望な若手を獲得する方針にチェンジしたと指摘。レンタル中の選手も含めて、現在保有しているプレーヤーのうち20歳以下で契約したのは11人で、そのうち8人は獲得した金額よりも市場価値が上昇しているという。

『AS』紙によると、移籍専門サイト『Transfermarkt』の推定市場価格を基に算出すると、その11人を獲得するのにかかったコストが1億7570万ユーロ(約219億円)。それが現在では、3億5550万ユーロ(約444億円)にまで価値が上がっているという。もしこの価格で売却したとすると、1億7980万ユーロ(約225億円)の利益を出すことになると、記事は綴っている。

 特筆すべき存在として名前が挙がったのが、スペイン代表MFマルコ・アセンシオ、ノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴー(レアル・ソシエダにレンタル中)、そしてウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデだ。それぞれ350万ユーロ(約4億3700万円)、280万ユーロ(約3億5000万円)、500万ユーロ(約6億2500万円)という安価で手中にしたにもかかわらず、現在は4000万ユーロ(約50億円)、5000万ユーロ(約62億5000万円)、6000万ユーロ(約75億円)と評価されている。
 
 また、フリートランスファー(0円)で加入した日本代表MF久保建英については、1500万ユーロ(約18億7500万円)まで市場価格が上がったと紹介。ベティスから1550ユーロ(約19億3700万円)で引き抜き、4000万ユーロ(約50億円)の価値となったスペイン代表ダニ・セバジョス(アーセナルにレンタル中)とともに、「賭けに成功した」と伝えている。

 記事は、最後にこう締めくくっている。

「価値が高まった選手も、下がった選手もいるが、分析結果を出すのはまだ早急だ。マドリーの戦略が成功したかどうか、より正確に判断できるのは、数年後になるだろう。とはいえ、現時点では正しい軌道に乗っている」

 マドリー加入から1年も経たないうちに、推定市場価格が1500万ユーロにまでアップした久保。この18歳がどこまで価値を高めていくのか、楽しみは尽きない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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