プレミアリーグが「無期限の延期」と「全選手の給料30%カットの勧告」を発表!下部リーグなどに約200億円の寄付を実施へ

2020年04月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

リーグ再開は「安全で適切と判断された場合のみ」

無期限の延期が決まったプレミアリーグ。各クラブはあくまで今シーズンの完結を目ざしているが……。(C) Getty Images

 現地時間4月3日、プレミアリーグの全20クラブが電話会談を行ない、所属するすべてのプレーヤーに30%の給与カットを求めることで合意したと発表した。英紙『The Guardian』など現地メディアが一斉に報じている。

 この会合で、4月30日までの延期が決定していたプレミアリーグについて、「(少なくとも)5月上旬の再開は困難なこと、安全で適切と判断された場合のみにリスタートさせること」を確認。そのうえで、次のような声明を発表した。

「2019-20シーズンの中断が始まってから、(各クラブは)継続的かつ大幅な経済的損失に直面しており、プロリーグ全体の雇用を守るため、プレミアリーグのクラブは、すべての選手に年俸の30%削減を求めることを、全会一致で合意した」

 4日にPFA(プロサッカー選手協会)、リーグ、選手、クラブの各代表者が協議し、承認されれば正式決定となる見込みだ。木曜日に、イギリス政府のマット・ハンコック保健相が「プレミアリーグの選手は給与を削減し、役割を果たす必要がある」と発言したことも影響したようだ。
 
 なお、プレミアの20チームは、下部リーグのクラブを支援するため、2~4部を管轄するEFL(イングリッシュ・フットボールリーグ)とナショナルリーグ(5部)に総額1億2500万ポンド(約169億円)を支援。さらに、NHS(国民健康サービス)、コミュニティ、ファミリー、社会的に弱い立場のグループをサポートするために、2000万ポンド(約27億円)を寄付することも発表した。『The Guardian』紙はこの動きも給与カットの要請に繋がったとしている。

 他の主要リーグでは、バルセロナ、ユベントス、バイエルンなどビッグクラブを中心に次々に選手のサラリーカットが発表されている。そんななか、"世界一リッチ"なプレミアリーグは、全選手の一律カットという大胆な措置に取り組む運びとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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