「毎年変わり過ぎ」スペイン代表スソが古巣ミランにチクリ!母国とイタリアのウイルス対策の違いにも言及

2020年03月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「ミラノは危機的な状況」

今冬に母国スペインに帰還したスソ。(C) Getty Images

 一時期は、ミランの攻撃の中心を担う存在だった。だが、序盤戦でチームが大きな不振に陥った今シーズン、スソは"戦犯"のひとりとして激しく批判され、冬のマーケットでセビージャにレンタル移籍している。

 母国に戻ったスソは、5年を過ごしたミランへの不満をうかがわせた。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、スペイン紙『As』のインタビューで、「自分がいた間に会長は3人、監督は何度も変わり、選手も数多く入れ替わった」と、ミランが安定していないと指摘したという。

「こういう条件では、何か堅実なことを築くのが難しいんだ。毎年、始まる時にいつもすべてが違う」

 先ごろまで暮らしていたミラノはいま、新型コロナウイルスの影響で危機的な状況にある。スペイン代表FWは、「これほどのインパクトはだれも想像していなかった」と述べた。

「でも、スペインには最高の医療システムがある。ミラノは危機的な状況だ。病院にもう場所がないんだよ。(マテオ・)ムサッキオの家族が閉鎖の前の週にスペインへ向かったのを知っている。彼はひとりで残っているんだ」
 
 もちろん、スペインもウイルスの影響でサッカーどころではなくなっている。トレーニングもできない状況に、スソは「僕たち選手にとって中断は良いものじゃない。ラ・リーガが再開した時は、プレシーズンのようなものが必要だ」と話している。

「すぐに力強くリスタートして、ピッチに立つなんて不可能だよ。EURO延期? ルイス・エンリケ監督はずっと僕を信頼してくれた。出場できる可能性は大きかっただろうなと感じているよ」

 セビージャにはレンタルでの移籍だが、スソは残留を望んでいる。

「チャンピオンズ・リーグに出場し、このユニフォームで何かを勝ち取りたい。ここに残りたいんだ。情熱とインテンシティーのある仕事をしていけば、ビッグクラブとの差を埋めていけるはずだよ」

 スソの心は、もうミラノにはないようだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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