「左足は魔法の杖のようだった」「早すぎるよ…」元イングランド2部得点王が35歳で急逝。恩師スールシャールや後輩ラムジーはショックを隠せず…

2020年03月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

カーディフのレジェンド的な存在

19日に他界したことが発表されたウィッティンガム。(C) Getty Images

 ショッキングなニュースが飛び込んできたのは、現地時間3月19日だ。アストン・ビラやカーディフ・シティなどで活躍したピーター・ウィッティンガムが他界したことが明らかになった。35歳だった。

 英紙『The Guardian』などによると、イングランドU-21代表の経験もあるMFは、今年の3月7日にパブで転倒。頭部を強く打ち、重体となっていた。南ウェールズ警察の発表では、事件性はないようだ。

 アストン・ビラでプロデビューを飾ったウィッティンガムは2007年に移籍したカーディフで11シーズンに渡ってプレー。09-10シーズンには20ゴールを挙げてFLC(イングランド2部)で得点王に輝くなど、公式戦457試合に出場して96ゴールを記録した。07-08シーズンのFAカップと11-12シーズンのカーリングカップでは準優勝、12-13シーズンにはプレミアリーグ昇格に貢献するなど、クラブのレジェンド的存在だった。

 あまり早すぎる、そして突然の死に、サッカー界は悲しみに暮れている。
 
『The Guardian』紙によると、2014年にカーディフの指揮したオレ・グンナー・スールシャール監督(現マンチェスター・ユナイテッド)は、こうコメントしたという。

「ウィッティンガムの訃報を聞いて非常に悲しい。ピーターは素晴らしい選手であり、人間としても素晴らしかった。カーディフにいる間、彼と一緒に仕事をするのはとても楽しかった。こんな若くして逝ってしまうなんて信じられない」

 またカーディフ出身のアーロン・ラムジーも自身のインスタグラムで先輩に哀悼の意を表わしている。

「あなたは私がプレーした中で、最もテクニカルで才能のあるプレーヤーのひとりだった。左足は魔法の杖のようだった。一緒にプレーしたことを誇りに思う。若手対ベテランのゲームで、あなたが走っている姿を思い出す。安らかに眠ってください。早すぎるよ、ウィッツ」

 カーディフといえば、昨年1月、ナントから移籍が決まったアルゼンチン人FWエミリアーノ・サラが契約のためにウェールズへ渡る途中に飛行機事故で亡くなる悲劇が起きた。今度はレジェンドが思わぬ形で帰らぬ人となり、ファンは計り知れないショックを受けていることだろう。    

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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