「持ちこたえられない」食野亮太郎所属のハーツが給与の50%カットを発表! 応じなければ契約解消も…

2020年03月19日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「皆で協力して」クラブのオーナーが決断

マンCからレンタルされている食野。ここまでリーグ戦19試合に出場し、3ゴールを挙げている。 (C) Getty Images

 食野亮太郎がマンチェスター・シティからのレンタルで所属するスコットランド1部のハーツは現地時間3月18日、新型コロナウイルスの影響をうけ、4月から選手や従業員全員の給与を半額にカットすると明らかにした。

 クラブはオーナーのアン・バッジによる声明を公式サイトで発表。バッジは「人々の健康と幸福が優先」としたうえで「クラブのチェアマン・CEOとして、我々のクラブを安全に、財政的に健全に保つことにも全力を尽くさなければならない」と強調した。

 バッジは「7月から8月初旬までリーグ再開されない公算が大きい」ことに加え、政府による大規模集会の制限措置などから、試合日や関連事業(イベントなど)による売り上げがなくなると告白。「即座にスタッフのコストや経費を削減せずには持ちこたえられない」と説明している。

「クラブとして事態が収束し、サッカーが再び始まる時に活動を再開できるように準備を整えつつ、この嵐を切り抜けられるように、私は段階を踏んで早急に動く必要がある。それは主要な関係者、すなわちスタッフ、コーチ、選手、サポーターの完全な協力と支援なしには達成できない。ここを乗り越えらえるようにクラブを支えるべく、全員の力が必要だ」

 そして、バッジは4月から「フルタイム従業員、監督、コーチ、選手、バックルームスタッフに50%の月給カットを求めた」と発表。応じられない者には、契約解消という選択肢をも提示したうえで、サラリーカットを要請した。

 最後、バッジは「軽々に決定したのではないことを断っておきたい。将来的に持ちこたえるために必要と絶対の確信がなければ、これらのサラリーカットを従業員に求めることはない」と強調している。

「我々が一致団結することがこれほど重要だった時はない。理解してくれるスタッフに感謝したい。同様に、ファンには、自分たちにできるどんなかたちでもいいので、この非常に難しい時期に、我々を支え続けてほしいとお願いしたい。すべての人に感謝し、これから数カ月、我々が安全に過ごせるように導くために全力を尽くすと保証する」

 未だ新型コロナウイルスの影響が収束する目途は立っていない。過度な負担を強いることはなしに、様々な形でそれぞれが犠牲を払いつつ、この苦境を乗り越えられる日が近いことを願うばかりだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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