【甲府】「一体」の旗印のもと、樋口新体制がスタート

2015年01月17日 サッカーダイジェスト編集部

クラブ一体となってJ1定着を目指す。

新体制会見に臨んだ新スタッフと選手たち。前列左から、岩崎ブルノ通訳・樋口靖洋監督・望月達也コーチ、後列左から、ブルーノ・ジバウ、ウイリアム・エンリケ、アドリアーノ、野田紘史、堀米勇輝、河田晃兵、渡邉将基、熊谷 駿。

 ヴァンフォーレ甲府は1月17日、新体制会見を甲府市内で行ない、今シーズンのスローガン「一体~プロヴィンチアの挑戦」を発表した。
 
 輿水順雄代表取締役社長は「チームとしての一体感と、サポーターが作り出すスタジアムの一体感は、甲府がJ1を戦い抜くうえでの強力な武器。『一体』を旗印にすべての力を結集させて、ワンランク上を目指す挑戦をしていく」と説明。新たに就任した樋口靖洋監督も「このクラブの最大の魅力は一体感。私自身それを継承して、さらに強いものにしていきたい」と応じた。
 
 樋口監督にとっては、Jリーグ通算5チーム目の指揮となるが「このチームには城福(浩)前監督が築き上げた素晴らしいスタイルがある。そのあとを引き受けるのは、簡単な仕事ではない」と、受諾に至るまで悩んだことを打ち明けた。
 
 それでも「そうしたスタイルを継承していく作業も、指導者として魅力あるチャレンジ。それに成功すれば、監督としての幅を広げることになるし、このクラブをもう一歩上のステージに到達させたいと思う。今はこの新たな挑戦にワクワクしています」と、意欲をのぞかせた。
 
 チームの編成にあたった佐久間悟GMは「(樋口監督だった)去年の横浜F・マリノスがJ1最少の29失点。被シュート数249本とJ1最少だった甲府と掛け合わせることができれば、最強の守備が構築できる」と堅守の継続を明言。その上で、去年1試合平均0.79得点に終わった攻撃陣の見直しに着手。徳島から移籍のアドリアーノ、新外国籍選手のレフティFWエンリケ、展開力に秀でたボランチのジバウ、愛媛から復帰した堀米勇輝らの活躍による得点力向上を期待した。
 
 具体的な数値としては「シーズン44得点、40失点」「勝点41以上でJ1残留」を目標に、クラブ一体となってJ1定着を目指していくことになる。
 
 1次キャンプは1月19日から静岡市清水区の「J‐STEP」でスタート。30日には、今年最初のトレーニングマッチが大学生を相手に予定されている。
 
取材・文・写真:渡辺 功(フリーライター)
 
■2015年のメンバーリスト
Pos. No. 名前
 
GK
 
1 荻 晃太
21 河田晃兵
31 岡西宏祐
32 中村 将
 
 
 
 
DF
 
 
 
 
2 福田健介
3 畑尾大翔
4 山本英臣
16 松橋 優
17 津田琢磨
22 渡邉将基
26 熊谷 駿
27 阿部翔平
28 橋爪勇樹
41 土屋征夫
 
 
 
 
MF
 
5 ブルーノ・ジバウ
7 石原克哉
8 新井涼平
13 野田紘史
14 堀米勇輝
18 下田北斗
23 稲垣 祥
25 若杉好輝
30 保坂一成
 
FW
9 阿部拓馬
10 ウイリアム・エンリケ
11 アドリアーノ
15 伊東純也
19 盛田剛平
24 松本大輝
 
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