イングランド代表には朗報? EURO延期で「恩恵を受ける選手」をスペイン紙が特集!

2020年03月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

フランス代表のキープレーヤーにもチャンスが

(左上から時計回りで)アザール、ケイン、デンベレ、ザニオーロ。いずれも現在は怪我で長欠中だ。(C)Getty Images

 UEFA(欧州サッカー連盟は3月17日、新型コロナウイルスの影響により、今年の6月から7月にかけて開催予定だったEUROを21年に延期することを発表した。

 これを受けてスペイン紙『Marca』は、延期となって「二度目のチャンス」が巡ってきた選手として、現在故障離脱中、あるいは復帰したばかりでEUROへの出場が危ぶまれていた選手を紹介している。

●エデン・アザール(レアル・マドリー/ベルギー代表)
良いシーズンを送れず、足首の手術を受けた後、良好な状態でEUROに参加できるか分からなかった。ベルギー代表のロベルト・マルティネ監督は、その状態について「心配している」とさえ語っていた。

●ユーゴ・ロリス(トッテナム/フランス代表)
(昨年10月の)ブライトン戦で(左肘に)深刻な怪我を負ったトッテナムの守護神は、すでに戦線に復帰したにもかかわらず、今後のフランス代表のメンバーに名を連ねるかは不透明だった。延期により、最高の状態に戻るための時間を与えられた。

●ウスマンヌ・デンベレ(バルセロナ/フランス代表)
 バルセロナのウインガーは、今年2月にフィンランドで(右ハムストリングの)手術を行ない、今シーズンが終了。フランス代表のディディエ・デシャン監督のキープレーヤーであるにもかかわらず、EURO2020に行くチャンスはなかった。
 
●ニコロ・ザニオーロ(ローマ/イタリア代表)
 ローマの天才は、1月のユベントス戦で(左膝前十字靭帯断裂)の重傷を負った。20歳のレフティは現在リハビリ中だが、6月までに実戦復帰することはできなかっただろう。

●マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U/イングランド代表)とハリー・ケイン(トッテナム/イングランド代表)
 ラッシュフォードとケインの負傷は、イングランドに恐怖をもたらした。代表監督のガレス・サウスゲイトが、「ケインがEURO2020までにフィットする時間は十分にある」と見込んでいた一方、マンチェスター・ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール監督は、ラッシュフォードの(背中の疲労骨折の)怪我が予想以上に深刻であることを示していた。

●ニクラス・ジューレ(バイエルン/ドイツ代表)
 バイエルンのDFは、昨年10月のアウグスブルク戦でアキレス腱を断裂し、EUROへの参加は絶望視されていた。

 以上の7人ら、怪我やコンディション不良の選手にとっては、EUROの延期は思いがけない幸運となった。完全復活を果たし、1年後の大舞台で活躍する姿を楽しみにしたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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