「家でウイルスを追っ払うことに集中しな!」“ユーベ贔屓発言”で炎上のバロテッリ、ファンへ猛反論

2020年03月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

問題発言で騒動となったバロテッリは――

自身の問題発言が騒動の発端となったバロテッリ。だが、本人は反省するどころか――。 (C) Getty Images

 イタリア代表FWマリオ・バロテッリは、早い段階で新型コロナウイルスの影響を危惧し、リーグ中断を求めていた。国内の状況が深刻化するなかで、彼は人々に家にとどまるように訴えたのだ。一方で、中断時期を巡る発言が物議を醸している。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、バロテッリは3月12日にインフルエンサーのインスタグラムのライブ配信で、「ラツィオは強いけど、リーグが中断する前にユベントスを首位に戻さなければいけなかあったのさ」と述べたという。

 ユベントスは3月8日に行なわれたインテルとの大一番を制し、2位ラツィオと勝点1差の首位に立っている。だが、インテル戦が行なわれる前に中断となっていた場合、1試合未消化でラツィオに2差の2位となっていた。中断決定前から訴えていたバロテッリには、思うところがあるようだ。

 もちろん、この発言は、「ユーベ贔屓」の示唆にもつながるとあり、騒動となった。所属クラブのブレッシャはすぐに動き、公式声明でバロテッリの発言に「オフィシャルに距離を置く考え」と発表している。

 だが、バロテッリは再びSNSで、「気分を害した者がいる? もっと真剣なこと、我々の日々の状況について考えろよ」と反論した。

「どこで自分がユーベをからかったというのさ? オレは、ユーベを勝たせなきゃいけなかったなんて言っていない。試合を消化させなければいけなかった、と言ったんだ。オレの名前を汚そうとするのではなく、家にいてこのウイルスを追っ払うことに集中しな」

 また、バロテッリは、「リーグ再開を望まない。ひとりでも感染者がいる場合、再開すべきじゃない。すぐにすべてを止めていたら、今ごろはこの事態を抜け出せていたかもしれないんだ。このペースなら、2021年もまだコロナウイルスがいるだろう」と話している。

「自分は、スクデット授与はなしにして、降格もなしにすべきだと思う。セリエBからは2チームを昇格させ、来年は22チームでリーグ(セリエA)をやるんだ。4月3日になっても再開できないと思う」

 物議を醸す発言をしたバロテッリの意見を、イタリアのリーグやクラブ、ファンは、どう思うのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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