「涙は良い兆候」「誰よりも歯を食いしばっていた」CL逆転勝利に“男泣き”のネイマールを仏メディアが大絶賛!

2020年03月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

守備でも怠慢な動きは一切見せず

試合後に喜びを爆発させたネイマール。このナンバー10の活躍なくしてパリSGの勝利はなかった。 (C) Getty Images

 新型コロナウイルスの影響により無観客で開催された一戦で、静まり返るスタジアムにこだましたのは、パリ・サンジェルマンのエースが放った雄叫びだった。

 現地時間3月11日にチャンピオンズ・リーグ(CL)ラウンド・オブ16の第2レグが行なわれ、本拠地のパルク・デ・プランスにドルトムントを迎えたパリSGは、2-0で勝利。2戦合計スコアを3-2として逆転でベスト8進出を決めた。

 無観客のために異様な雰囲気の中で始まった一戦で、まさに千両役者ぶりを見せつけたのが、パリSGのナンバー10だった。序盤こそ相手の鋭い寄せに苦戦を余儀なくされるも、積極果敢に仕掛け続けたネイマールは、27分にディ・マリアの蹴ったCKに渾身のダイビングヘッドで合わせて先制弾をもたらす。

 さらにこの日のネイマールは守備でも怠慢な動きは一切見せずに奔走した。パリSGが、終盤に攻勢を強めたドルトムントの猛攻を耐え凌げたのは、この男の献身があったからこそと言っても過言ではない。

 文字通り死力を尽くし、パリSGを4シーズンぶりにCL8強へと導いたネイマールは、試合後に感極まって人目をはばからずに男泣き。気持ちの高ぶりを抑えることができなかった。
 
 そんなパリSGの大黒柱を地元メディアも絶賛している。フランスの老舗サッカー誌『France Football』は、「誰もが彼を称賛した」と褒め称えた。

「大きな期待をされるなかで、素晴らしい夜を送ったのはネイマールだった。試合開始直後から足下が軽やかで、プレーにやる気を感じさせたブラジル代表は、とても良い精神状態にあった。ゴールという重要な功績以上に守備へ下がっての貢献が目立った。試合後の涙は、彼が強い時の兆候であり、この試合で彼がどれだけ尽くしたかを証明するものだ」

 また、全国紙『L'Equipe』も、「ネイマールは男だ」と絶賛している。

「怪我のためにしばしば小馬鹿にされ、主要大会からはのけ者にされていたネイマールは、この日も激しいプレッシャーに苛まれた。8分にフンメルスと競り合った際には、右肩を痛めたが、彼は涙をこらえて戻ってきた。ダイビングヘッドで風穴を開けたのは彼であり、試合終了のホイッスルが鳴る瞬間まで、誰よりも歯を食いしばっていたのもネイマールだった」

 チームのために奮起し、強烈な存在感を放ったネイマールは、このままパリSGを欧州の頂点にまで導けるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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