「4月3日の再開を目指して…」Jリーグは中断期間の延長を発表

2020年03月09日 渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

6つのレベル分けで対応策を確認

JFAハウスで会見に臨む村井満チェアマン。(C)SOCCER DIGEST

 Jリーグの村井満チェアマンは、3月9日、JFAハウスで会見を行ない、現在中断している公式戦の再延期を発表した。

 会見冒頭で村井チェアマンは、「3月いっぱいの公式戦の延期を決めました。4月3日の再開を目指して、全力を尽くして努力していく」と語った。正式にはJリーグの実行委員会などが行なわれる12日に決まるというが、「各クラブでいち早く対応するために、本日指針を発表する運びとなりました」と説明した。

 同日に行なわれたNPB(日本野球機構)とJリーグが共同で設立した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第2回会合で、専門家チームから「Jリーグの再開、プロ野球の開幕は延長することが望ましい」との提言を受け、その情報をJリーグ全クラブが集まるビデオ会議によって共有し、話し合いを行なった。
 
 また、Jリーグとして、「本日の会議では、6つのレベルに分け、今後の意思決定をする手順を決めました」と語り、要約すると以下の6点になるという。

①国民の心身の健康を第一に考える。
②スポーツの継続を最大限に考える。
③ファン・サポーターにも協力してもらう。
④行政の介入がある場合はそれに従う。
⑤選手に感染が出る。
⑥日本全体が非常事態に陥る。

①、②ではこれ以上の感染拡大を防ぐため、リーグ中断という措置が取られてきたが、本日の専門家チームからの提言を受けて、③のレベルに達したという見解を示した。

「今までは我々がどうしたら良いかという事を考えてきていたのですが、これからは、サポーターの皆さまにもご協力頂き、マスクをしていただく、なければバンダナやタオルマフラーなどを巻いていただく、我々でサーモセンサーが全て用意できれば良いのですが、足りない部分に関しては自己申告で検温していただく。クラブにも席割などで、なるべく密集を作らないようにしていただく。我々が努力するのはもちろん、サポーター、クラブにもご協力を頂くことになります」
 

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