吉田麻也が待ちに待ったセリエAデビューを回想! クラブ公式が「完璧だ」と絶賛したジェノバ弁とは?

2020年03月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

コロナウイルスの影響については?

サンプドリアで待望の初出場を飾った吉田がデビュー戦を振り返った。 (C) Getty Images

 無観客だったのは残念だが、待望のデビューだ。

 現地時間3月8日、サンプドリアに所属する日本代表DFの吉田麻也は、セリエA第26節延期分のヴェローナ戦で先発フル出場を果たした。1月の移籍市場最終日に電撃移籍してから1か月以上を経てのイタリア・デビュー戦だ。

 吉田がロレンツォ・トネッリとCBコンビを組んだサンプドリアは、暫定8位と好調のヴェローナに先制点を許したものの、チームはエースのファビオ・クアリアレッラの2得点で2-1と逆転勝利を収めた。

 待望の初陣を飾った吉田は、試合後にクラブの公式チャンネルで、「デビューをずっと待っていた」と英語で話している。

「今日はプレーする準備ができていた。勝点3を獲得できたね。続けていく。もっとよくなっていくと確信している。一歩ずつだ。加入してからフィーリングは良くなっている」

 インタビュー中に吉田は、「チャニン・チャニンだ」と口にした。「ゆっくり、ゆっくり」を意味するジェノバ地方の方言だ。クラブ公式サイトのイタリア語版では、「完璧なジェノア弁」と伝えられている。

 周知のように、イタリア・サッカー界は新型コロナウイルスの影響で混乱のさなかにある。政府の通達で試合は無観客で行なわれた。これについて吉田は、「僕たちに変えられることはない。でも、試合にとても集中していた」と述べている。

「できるだけ早く落ち着いて、カルチョをエンジョイできるように願っている」

 ウイルスの脅威が日に日に増しているイタリアは、サッカー選手協会長や政府のスポーツ大臣がリーグ中断を要求。リーグ側は中断するなら政府が責任を負うべきと主張したが、イタリア・サッカー連盟が10日にも中断に動く方向とも伝えられている。

 デビューを飾った吉田は、このままピッチでアピールを続けられるのか。それとも、しばらく"待機"を余儀なくされるのか。今後の進展が注目される。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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