吉田麻也、セリエAデビュー戦の内容は? サンプドリアは“無観客”の本拠地で難敵に逆転勝ちで降格圏脱出

2020年03月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半には決定機も!

念願のセリアAデビューを飾った吉田麻也。そのパフォーマンス内容はどうだったのだろうか。 (C) Getty Images

 現地時間3月8日、セリエA第26節が開催され、サンプドリアは本拠地ルイジ・フェラーリスで、ヴェローナと対戦した。

 世界規模で蔓延している新型コロナウイルスの影響から無観客で開催され、スタジアムが普段とは異なった雰囲気の中で行なわれた一戦で、サンプドリアに吉田麻也は先発出場を果たし、セリエAデビュー。イタリア代表CBトネッリと4バックのCBコンビを形成した。

 序盤から一進一退の攻防が続いたなかで、均衡を破ったのは、アウェーチームだった。32分、左サイドからラゾビッチが上げた鋭いクロスをファーサイドで待っていたザッカーニが押し込んだのだ。

 あっさりとサイドを破られて失点を献上したものの、左CBとしてプレーした吉田は危なげないボール捌きを披露。チームのビルドアップにも関与するなど、献身的に動き続けた。

 0-1と1点のビハインドを背負って迎えた後半も、両軍が中盤でボールを奪い合って、攻守が目まぐるしく入れ替わる展開が続いた。

 試合の進行とともにサンプドリアが攻勢を強め、ヴェローナを押し込むようになっていったことで、CBの吉田がボールに関与する場面は少なかった。

 だが、31歳の日本代表DFは、オフ・ザ・ボールのシーンでもコンビを組むトネッリとのバランスを取りながら冷静にプレー。66分にはCKの流れから相手ゴールを脅かすボレーシュートを放ってもみせた。

 試合は77分に再び動く。サンプドリアのエース、クアリアレッラがデパオーリの絶妙なアーリークロスをダイレクトシュートで流し込んで、ホームチームが同点としたのだ。

 これで勢いに乗ったサンプドリアは、86分にVAR判定の末にPKを獲得。これをクアリアレッラが難なく決めて、逆転に成功した。

 その後、アウェーチームの猛攻を何とか抑えたホームチームは2-1で逆転勝利。難敵を撃破したサンプドリアは、16位に浮上して、降格圏から脱した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事