「あんた正気か?」「嫌だったら残れ!」」元ブラジル代表マイコン、CL決勝前に起きたモウリーニョとの“諍い”を衝撃告白!

2020年03月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

メッシとC・ロナウドの比較にも言及

インテル時代のモウリーニョとマイコン(右)。 (C) Getty Images

 10年前、インテルはジョゼ・モウリーニョ監督の下で3冠を達成した。イタリアサッカー史上初の快挙だ。何より、インテルにとっては45年ぶりのヨーロッパ制覇だった。

 当時のメンバーのひとり、元ブラジル代表のマイコンが、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、心に残るモウリーニョとのエピソードとして、ある秘話を明かしている。

 バイエルンとのチャンピオンズ・リーグ決勝を前に、インテルは旅程を変更した。アイスランドの火山噴火が影響を鑑み、開催地サンティアゴ・ベルナベウのあるマドリードへの移動を早める決断を下した。

 そして、本来ならば土曜の決勝に向けて前日に現地へ向かうはずだったが、水曜日の移動が決定。火曜日の午後に激しい練習をした後、モウリーニョが選手たちを集めて、「すべてを前倒しにすることにした。明日、マドリードに行くぞ」と発表したという。

 その方針にマイコンは反発。「(スペインに)決勝前に3泊もするってこと?あんたクレイジーか? それだけの時間、何をするのさ?」と異議を唱えたそうだ。だが、指揮官は「問題ない。来たくないのなら、どうぞミラノに残りたまえ。我々はお前抜きでやる」と聞かなかった。その固い決意を目にしたマイコンは、「OK、監督。行くよ」と応じた。

 こんなやり取りを挟みつつも、マイコンは「監督と問題を抱えたことはないよ。できれば、(現在インテルを率いるアントニオ・)コンテともやってみたかった。気迫を伝える彼なら、面白くなっていたんじゃないか」とも述べている。なお、モウリーニョ以外で心に残る指揮官には、モナコ時代のフランチェスコ・グイドリンを挙げている。

 また、一緒にプレーした中で最強の選手には、同じ元ブラジル代表の"怪物"ロナウドをチョイス。現在のフットボール界で最強だと思う選手には、「自分の中でナンバーワンはリオネル・メッシ。彼はクリスチアーノ・ロナウド以上だ」と答えている。

 そして、同じ38歳でミランに復帰したズラタン・イブラヒモビッチについては、「42~43歳までプレーできる」と絶賛した。

 ちなみに、マイコンは現在、2019年12月末にブラジル1部のクリシューマとの契約満了を迎えてからフリーの状態だ。「イブラヒモビッチみたいにやる」と現時点でも引退を考えておらず、新たなチームを模索中だという。

 さらにサッカーを見るのも大好きで、様々な試合をチェックしているというマイコンは、「ジョゼップ・グアルディオラが気迫満点だと思う。今季は彼が優勝だろう」と、マンチェスター・シティのヨーロッパ制覇を予想していることも明かしている。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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