モウリーニョがプレミア1年目のフランス代表MFに“失格”の烙印? 「私もチャンスを与え続けることはできない」

2020年03月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

適応に時間がかかっているフランス代表MFに…

モウリーニョはバーンリー戦でのチームのプレー内容に不満を露わにした。 (C) Getty Images

 現地時間3月7日に開催されたプレミアリーグ第29節で、トッテナムはバーンリーと敵地で1-1と引き分けた。国内リーグ戦で3試合、公式戦では5試合、白星から遠ざかっており、順位も8位に落ちる結果となった。

 前半に先制を許したジョゼ・モウリーニョ監督は、ハーフタイムにオリバー・スキップとタンギ・ヌドンベレを下げ、ルーカスとジオバニ・ロ・チェルソを投入。この交代策が功を奏し、50分にそのロ・チェルソのパスを受けたエリク・ラメラが倒されて得たPKをデリ・アリが決めて追いつくことに成功した。

 英公共放送『BBC』によると、試合後にモウリーニョは、「前半の我々には中盤がなかった。もちろん、19歳のスキップのことを言っているんじゃない。彼のことはまったく批判していない」と、フランス代表MFのヌドンベレに苦言を呈した。

「ヌドンベレは違うレベルにたどり着くだけの時間が十分にあったと言わなければならない」

 昨夏にリヨンから加入したヌドンベレについて、モウリーニョは、「プレミアリーグが難しいのは分かっている。異なるリーグへの適応に時間がかかる選手もいる」と続けている。

「だが、彼ほどのポテンシャルの選手なら今以上を出さなければいけない。ルーカスやロ・チェルソ、出場している選手たちを見ればなおさらだ。前半は彼(ヌドンベレ)にもっと期待していた」

 さらに指揮官は、「新たな国で1年目のシーズンなら、様々な理由で多くのファンタスティックな選手が苦しんできた」としたうえで、ヌドンベレの今後を示唆した。

「彼は素晴らしい才能を持つ選手だ。だが、自分がもっとうまくやらなければいけないことを分からなければいけない。そして、わたしが彼にチャンスを与え続けることはできないと知らなければならない。チームのほうがずっと重要だからだ」

 クラブ史上最高額となる6000万ユーロ(約75億円)で加入したヌドンベレは、モウリーニョの下で苦境を抜け出せるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事