緊急事態に野球界とサッカー界が連係!「新型コロナウイルス対策連絡会議」の設立を発表

2020年03月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

日本のスポーツ界全体の対応力強化を目指す

2月21日の湘南対浦和の開幕戦を視察した村井チェアマン。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 新型コロナウイルスから、観客を守り、選手・監督・チームスタッフらを守り、さらには社会全体を守るため、Jリーグは3月2日、一般社団法人日本野球機構(NPB)と、3月3日から両法人共同で「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設立することを発表した。公式ホームページで村井満チェアマンの声明が掲載されている。

 声明では、「特に多くの方々に支えられ、日常的に広く開催されるプロスポーツは、来場される皆さまや社会全体の安全を確保しながら、どのようにして役割を果たしていくべきか、たいへん難しい判断を求められております」と現状を説明。

 国内有数の人気プロスポーツである"野球"と"サッカー"の団体が協力することで、新型コロナウイルスの感染状況を的確に収集・分析した上で、試合の開催やスタジアム運営の在り方及び、選手等の感染防止に関する情報や対策等を共有し、広く公開し、プロ・アマ問わず、日本のスポーツ界全体の対応力強化を目指すために設立されたことを説明した。

「この連絡会議で得られた情報は広くスポーツ界全体に公開させていただき、数多くのスポーツ団体の皆様の手助けができれば幸いです。最後になりますが、NPB、Jリーグ、そしてその他のスポーツ団体は、それぞれ異なる環境にあり独自の意思決定プロセスを有しています。再開のスケジュール等については、本連絡会議の情報、及び今後の政府見解などを勘案しながら、それぞれの団体が独自に対応の意思決定をしていくことを、一言申し添えさせて頂きます」
 
 第1回の対策連絡協議会は3日に行なわれ、NPBのコミッショナー及び、プロ野球の12球団の代表者と、Jリーグのチェアマン及びJリーグ理事、特任理事、JFA(日本サッカー協会)3名が集まり、専門家チームを招集し、具体的な対策を話し合っていくという。

 NPBは3月15日(日)までのオープン戦を無観客試合として開催。Jリーグは同じく3月15日(日)までのリーグ戦とルヴァンカップの延期を発表している。

 すべては今後の状況次第だが、この"野球"と"サッカー"の連係が、スポーツ界全体の新型コロナウイルス対策の一助となることを期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事