今シーズンのプレミアリーグではリバプールに独走を許し、３連覇が難しくなっているマンチェスター・シティ。だが、ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いる近年のチームが、数々のトロフィーを手にしてきたのは紛れもない事実だ。

　現地時間３月１日、シティはカラバオカップ決勝でアストン・ビラを２-１で破り、1981年～83年のリバプール以来となる、国内記録タイの３連覇を達成した。

　就任１年目は無冠だったグアルディオラだが、2017-18シーズンからはプレミアリーグ優勝２回、FAカップ優勝１回、コミュニティーシールド優勝２回。リーグ・カップ３連覇と合わせ、国内で８つのタイトルを獲得している。

　英公共放送『BBC』によると、試合後、グアルディオラは『BBC Radio 5 Live』で、「勝ち始めてから、我々は９つの（国内）大会で８回優勝している。すごいことだ」と喜び、こう続けた。

「国内のトロフィーをこれだけ連続で勝ち取ったクラブは過去にない。1980年の偉大なリバプールも、サー・アレックス・ファーガソンのマンチェスター・ユナイテッドも、ジョゼ・モウリーニョやアーセン・ヴェンゲルもね。これらは素晴らしいクラブだったが、国内の直近９大会で８回の優勝はできなかった」

　前述のように、今シーズンのプレミアリーグでシティが逆転優勝するのは極めて難しい。なにせ、リバプールには22ポイント差をつけられている。だが、グアルディオラは優勝し続けたいと願う選手たちの意欲が、シティを「ビッグなクラブ」にすると述べた。

　一方、24年ぶり快挙達成に至らなかったアストン・ビラのディーン・スミス監督は、「ボールがない時に我慢しなければいけないと分かっていた」と話している。

「２点を先行されて、あれだけのクオリティーのチーム相手に、山を乗り越えなければいけなくなった。でも、我々は登頂しそうなところまでいったんだ。選手たちはすごくハートを、そしてたくさんのクオリティーを示したと思う」

　地力の強さを見せつけたシティは４日、FAカップ５回戦でシェフィールド・ウェンズデーと、さらなる国内タイトル獲得に向けた一戦に臨む。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部