浦和が直面する“新機軸”4バックの課題。主将・西川周作が「ポジティブ」と捉える中断期間に、完成度を高められるか

2020年03月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

ウイルス対策でむしろ集中できる環境に

キャプテンの西川は、中断期間をポジティブに捉えている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 浦和レッズは、新型コロナウイルスの影響によるJリーグ公式戦の延期を受け、2月いっぱいをオフとして、3月1日からトレーニングを再開した。
 
 主将の西川周作が「この期間ができたからにはポジティブに捉え、もう一度しっかりと身体を作り、戦術理解度を上げていきたい。ケガをしていたメンバーも戻ってこられる」と話したように、今季から新機軸の4バックに取り組んでいるチームにとっては、重要な中断期間になると言えるだろう。
 
 クラブからは選手たちに対して、手洗いやうがいといった自己管理の徹底が話されているという。その上で、トレーニングの実施方法についてもクラブ内で議論をした結果、一般公開はせず、メディアには公開するものの、選手と対面するミックスゾーン対応はなしとされた。そのため、集中できる環境となり、さながら今季3回目のトレーニングキャンプのような期間となる。
 
 ここまでルヴァン杯、リーグ戦ともに開幕戦を消化し、いずれも勝利している。しかし、どちらのゲームでも2失点を喫した事実があり、それも両サイドのクロスから2点ずつ奪われている。これまで、最終ラインを5人(3バック+ウイングバック)で形成していた際には、問題になりにくかった部分だけに、今季を戦う上で早くも課題を突き付けられた格好だ。
 
 そのことについて西川は、「クロスに対してというよりも、フリーの選手に上げられているのが問題点。1歩、2歩だと思うんですが、上げられてからのサイドバックの絞りや立ち位置も修正したい。特に、センターバックとサイドバックの間でやられないように声をかけていきたい」と話し、相手ボール時の戦術的な底上げという意味では、最も力を割くべき部分だとした。
 

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