「間違いなく故意ではない」大怪我からカムバックしたA・ゴメス、“加害者”ソン・フンミンへの想いを激白!

2020年02月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「あのシーンがフラッシュバックして…」

ソン・フンミン(右)のタックルがきっかけとなって重傷を負ったA・ゴメス(左)。 (C) Getty Images

 あの大怪我から早くもカムバックした。

 現地時間2月23日に行なわれたプレミアリーグ第27節のアーセナル戦で、エバートンのポルトガル代表MFアンドレ・ゴメスが、59分からピッチに立ち、およそ4か月ぶりに実戦に復帰した。

 それは見るのも耐え難い光景だった。昨年11月のトッテナム戦の77分だ。後方からソン・フンミンのタックルを受けたA・ゴメスは、着地に失敗したうえ、前方から来たセルジュ・オーリエと激突。右足首があらぬ方向へ曲がり、駆け付けた選手たちが頭を抱えて、涙するほどだった。

 脱臼骨折と診断され、当初は今シーズン絶望と見られていたが、過酷なリハビリを乗り越え、4か月で戦列に復帰したA・ゴメス。英紙『Daily Mail』のインタビューで、怪我を負った時の心境を告白している。

「あれが起きた時、僕は自分の足を見ることができなかった。でも、すぐにおかしいと分かった、すでにおかしくなりそうなぐらいの痛みがあったからね。アドレナリンでひどく興奮していた自分は酸素吸入を拒絶したんだ。僕が叫んでいる時、観客たちが自分を見て、恐怖で顔を覆うのが分かった。チームメイトたちもそうだ。それで何かがおかしな向きになっていることが分かった」

「ドクターはアンビリーバブルだった。彼がしたことは本当に重要だったよ。本当に迅速に対応してくれたんだ。僕は靭帯と骨を損傷していたんだけど、彼は足首を正しい位置に戻した。回転させてからはめたんだ」

 生々しい状況に「(リハビリの)最初の頃はあのシーンがフラッシュバックして、身体的なことよりもメンタル的にかなりきつかった」と明かしたトフィーズの21番は、SNSなどで非難に晒されていたソン・フンミンについても言及している。

「ソンはナイスガイだ。彼はしっかりと謝った。僕も『こういうことは起きるものさ』と彼に伝えた。間違いなくあれは意図的ではなかった」

 苦難を乗り越え、無事にピッチへ舞い戻った26歳のMFは、「これからだよ。一生懸命に努力をしないといけない。以前と同じようにね」と力強く復活を誓った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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