「敗因は彼らがオンナたちと…」名門ステアウアの会長が放った大問題発言に欧州メディア騒然!

2020年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

3戦勝ち星なしで5位に低迷するなか…

今シーズンも国内リーグの覇権奪還が厳しくなってきたステアウア(赤)。怒り心頭の会長が発した“暴言”に選手たちの胸中は……。(C)Getty Images

 にわかに信じがたいが、クラブチームのトップが放った本当の言葉である。

 現地2月26日、欧州各国メディアがこぞって報じたのが、ルーマニアが誇る名門ステアウア・ブカレスト(現在の正式名称はFCSB)の名物会長、ジジ・ベカリ氏の大問題発言だ。

 国内リーグ最多26回の優勝を誇り、1985-86シーズンにはチャンピオンズ・カップ(現チャンピオンズ・リーグ)を制して欧州王者にも輝いた強豪だが、直近4シーズンはすべて2位とリーグタイトルを逃がし続けている。2019-20シーズンもここまで5位と低迷。先週土曜日、ホームでのキンディア戦も1-1のドローに終わり、3戦連続の勝ち星なし。首位のCFRクルージュとのポイント差は今シーズン最大の「8」に開いた。

 その結果を受けて、大物政治家で国内有数の実業家であるベカリ会長の堪忍袋の緒が切れる。報道陣の前で、一気にこうまくし立てたのだ。

「なぜこんなに勝てないのか。敗因は明らかだ。選手がオンナたちとセックスをし過ぎているんだよ! だからだろう。まるでフットボールになっていない!」

 ひるがえって、首位チームを皮肉っぽく称えた。クルージュを率いるのは元ルーマニア代表のレジェンド、ダン・ペトレスク氏である。ベカリ会長は「ペトレスクを見てみろ。彼の選手たちは週に一回しかセックスをしていない。週に一回しかオンナたちに会ってないんだよ!」とコメント。そのうえで、ステアウアのエースであるFWフロリネル・コマンを槍玉に挙げ、「コマンは休んでばかりだろ。なにかほかのことをやってるんだ」と容赦ない。

 
 この発言に対するステアウアの選手やクルージュ側の反応は伝わってこないが、フランスの全国スポーツ紙『L’equipe』は「名門クラブのトップとは思えない振る舞いだ。前代未聞だろう」と評し、英紙『Daily Mail』は「ここまで選手を愚弄した言葉はない。議論の余地がない失言だ」と断じている。

 過去17年間に渡ってオーナー兼会長を務め、しばしば度が過ぎた現場介入で話題をさらってきたベカリ氏。おそらく今回も反省などせず、クラブ内で問題とされることもないのだろう……。ちなみに氏は少年時代、ステアウアの宿敵であるディナモ・ブカレストの熱狂的なファンだったという。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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