「ハッピーエンドにはならない」本田獲得に尽力した代理人が出陣も…。ボタフォゴとトゥーレ・ヤヤが破談!?

2020年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「財政的な問題を…」

本田(左)とトゥーレ・ヤヤとの共演は日本でも大きな注目を集めそうだが……。 (C) Getty Images

 今年1月にフリートランスファーとなっていた日本代表MFの本田圭佑を獲得して注目を集めるブラジルの強豪ボタフォゴ。彼らが、さらなるチーム強化のために躍起となっているのが、元コートジボワール代表MFのトゥーレ・ヤヤの引き抜きだ。

 バルセロナ、マンチェスター・シティでキャリアの春を謳歌したトゥーレ・ヤヤは、現在36歳。それでも過去4度のアフリカ最優秀選手賞に輝いた実力に衰えは見られず、昨夏に鳴り物入りで加入した中国リーグ2部の青島黄海では、レギュラ―としてフル稼働して健在ぶりを示し、チームの2部優勝とスーパーリーグ(1部)昇格に多大な貢献を果たした。

 ブラジル最大のネットワーク『Globo』によれば、トゥーレ・ヤヤに対して、「現在でも技術的に問題がなく、あくまで即戦力と見なしている」というボタフォゴは、本田の獲得にも尽力したとされる代理人のマルコス・レイテ氏を通じ、具体的な交渉を開始した。

 しかし、両者の要望には致命的な開きがあるようだ。『Globo』によると、トゥーレ・ヤヤはボタフォゴに対して、税金の負担を加味した高額年俸を提示。これに同クラブの首脳陣が難色を示しているという。

 同メディアは、トゥーレ・ヤヤとボタフォゴの現状について、次のようにレポートしている。

「ボタフォゴとトゥーレ・ヤヤは、いまだ交渉は続けている。だが、選手とその家族のリオ・デ・ジャネイロでの生活を支える財政的な問題で合意していないのだ。この話し合いは以前よりも悲観的な方向に進んでおり、メロドラマはハッピーエンドとはいかない可能性がある」

 さらに「合意に達するのが難しくなっているため、グロリオーソ(ボタフォゴの愛称)の取締役会はゴーサインを出すことにより懐疑的になっている」という。アフリカ・サッカー界の巨星の行方は、本田の起用法にも小さくない影響を及ぼすだけに、交渉の動静から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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