「1月までは深刻でなかったのに今では…」中国でプレーする“ナポリの英雄”が、コロナウイルスの恐怖を告白

2020年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサに挑む古巣については…

中国へ渡って1年が経過したハムシク。現在はナポリ時代の恩師ベニテス監督の下でプレーしている。(C)Getty Images

 ナポリの英雄マレク・ハムシクが、チャンピオンズ・リーグのラウンド・オブ16で古巣がバルセロナと対戦するのを前に、スペイン紙『MARCA』のインタビューに応じている。

 2007年夏にブレッシャからナポリへ加入したスロバキア代表MFは、11年半に渡って在籍。クラブ史上最多の公式戦520試合に出場し、あのディエゴ・マラドーナの記録を抜く121ゴールを挙げた。19年2月に退団し、現在は中国の大連プロフェッショナル(旧大連一方)でプレーしている。

 ファンから絶大な人気を集めた「ナポリの太陽」は、リーガ王者と対戦する古巣について、こう語った。

「ガットゥーゾ監督になってから改善された。以前よりもコンパクトになったし、バルセロナも苦労するかもしれない」

 時差があり、ナポリのゲームをすべて観るのは不可能ながら、チャンピオンズ・リーグはチェックしているというハムシクは、リオネル・メッシを擁するバルサを破るのは奇跡に近い、と認めたうえで、こう続けた。

「サッカーでは何でも起こり得る。ナポリは、ホームで正しく戦わなければならない。サン・パオロでは常に強いし、パリ・サンジェルマンやリバプールにも勝った。そこが強みで、バルサにとっても難しい試合になるだろう」

 そして、「攻撃をする必要がある。恐れることはない」とエールを送った。

 また、中国の武漢から発生し、世界各地で猛威を振るっている新型コロナウイルスについては、懸念を隠せなかった。

「1月の時点ではそれほど深刻ではなかったのに、今では気掛かりだ。リーグがいつ再開されるか分からない。ウイルスへの対応を尊重する必要がある。(試合をするのは)簡単なことではないし、すべての人を安心させる必要がある」

 ハムシクの元には、ナポリの人々からも心配する声が多数寄せられているという。「事態は悪化している。皆のために早く良くなってほしいけど……」と状況を危惧した32歳は、再び中国のピッチ立つことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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