リバプール、鮮やか逆転劇でホーム21連勝! 名将シャンクリーが作った48年前のトップリーグ記録に並ぶ

2020年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

一度はひっくり返されたが…

先制ゴールを決めたヴァイナルダム(左)は、中盤での献身的な働きも含め、出色のパフォーマンスを披露した。 (C) Getty Images

 現地時間2月24日、プレミアリーグ第27節が開催され、首位リバプールは本拠地アンフィールドに、18位のウェストハムを迎え撃った。

 A・マドリーとのチャンピオンズ・リーグのラウンド・オブ16の第1レグで敗れ、仕切り直しを図りたいリバプール。降格圏に沈むウェストハムを迎えた今節のスタメンは、ハムストリングの故障で離脱が決まった主将のヘンダーソンを除いてベストメンバーが居並び、注目の日本代表FW南野拓実は、プレミアリーグでは3試合連続ベンチスタートとなった。

 試合は立ち上がりから両軍が点を奪い合う展開となる。

 均衡を破ったのは、ホームチームだった。8分、右サイドを攻め上がっていたアレクサンダー=アーノルドが鋭いライナー性のクロスをエリア内に供給。ややマイナス気味に流れたボールをヴァイナルダムが力強いヘッドでねじ込んだ。

 あっさりと先手を取られたウェストハムだったが、3分後にやり返す。スノッドグラスの蹴った右CKからのボールをニアサイドでディオップが頭で合わせて同点とした。

 やや荒れた出だしとなった試合は、その後、猛攻を仕掛けるリバプールに対し、自陣に守備ブロックを形成したウェストハムが防戦一方の展開となる。

 30分と35分にアレクサンダー=アーノルドからサラーの"ホットライン"で決定機を創出するなど、幾度となくアウェーチームのゴールへ迫ったホームチームだったが、決め手を欠き、結局、前半は1-1で終了した。
 
 迎えた後半も主導権を握ったのはリバプールだったが、次点を奪ったのは、ウェストハムだった。54分、右サイドからライスが振り向きざまに放り込んだ絶妙なボールをフォルナルスが右足で合わせ、名手アリソンの牙城を再び崩した。

 昨年12月のエバートン戦(プレミア第15節)以来となる2失点を喫し、57分にチェンバレンを入れて攻勢を強めたリバプールは、両サイドを利した攻撃から矢継ぎ早に相手ゴールへと迫ると、思わぬかたちで同点とする。

 68分、サラーが左足で合わせたシュートを相手守護神ファビアンスキが、まさかのトンネル。背後に流れたボールはゆっくりとゴールへと転がっていった。

 試合を振り出しに戻したリバプールは、70分を過ぎてから完全に守勢に回った相手を押し込むと、80分に再逆転に成功する。エリア内左に流れたボールをアレクサンダー=アーノルドが折り返すと、フリーとなっていたマネがゴールへと難なく押し込んだ。

 終盤に猛攻を実らせる地力を見せつけ、ウェストハムの反撃を危なげなくかわしたリバプールは、結局、3-2で勝利。これで本拠地での連勝「21」に伸ばし、1972年に名将シャンクリーが率いたリバプールが成し遂げた国内トップリーグにおけるホーム連勝記録に並んだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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