「できないことの方が少ない」注目の高卒ルーキー晴山岬が開幕戦にベンチ入り!「通用する」と感じた武器とは?【町田】

2020年02月24日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

選手権敗退から6週間で迎えた開幕戦

開幕戦でベンチ入りを果たした晴山。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J2第1節]町田0-0甲府/2月23日/町田GIONスタジアム
 
 注目のルーキーに、残念ながら出番は回ってこなかった。
 
 9年ぶりにランコ・ポポヴィッチ監督を招聘し、久々に新体制で開幕を迎えたFC町田ゼルビアは、ヴァンフォーレ甲府とホームで対戦。スコアレスドローに終わった。
 
 高卒ルーキーながら、この試合でベンチ入りを果たしたのが町田期待のFW晴山岬だ。
 
 記憶に新しい先の高校選手権では、あの平山相太以来16年ぶりに2大会連続ハットトリックを達成するなど、4ゴールをマーク。不動のエースとして帝京長岡を初のベスト4に導いた。
 
 準決勝敗退から6週間――。J2開幕戦のメンバーに選ばれた逸材は、しかし出場機会がなかったことへの悔しさのほうが勝っているようだった。
 
「開幕スタメンを狙っていたんですけど……。ただ、最低でもベンチ入りと思っていましたし、雰囲気を掴めたのは良かったと思います。次の試合に向けて1週間アピールして、出番がきたら、今日の経験を活かして雰囲気に飲まれないようにしたいですね」
 
 ベンチ入りで満足をしていないのは、キャンプやトレーニングマッチを経て、手応えを掴んでいる裏返しでもある。
 
「(トレーニングマッチで)スタートから使ってもらった時もあり、どれぐらいやれるか自分でも気になっていたんですが、できないことより、できることの方が多いなと」
 
「できること」とは何か? 「トップ下に入ることが多いんですけど、足下の技術だったり、ボールを収めて落ち着かせるところ、ラストパスを出す部分も通用していると思います」
 
 あとは公式戦の場でどれだけ力を発揮できるだろう。次節のジェフユナイテッド千葉戦で、晴山にデビューのチャンスは巡ってくるか――。
 
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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