「比べられる状況では…」南野拓実と元同僚ハーランドを比較する声に、クロップ監督の見解は?

2020年02月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

元同僚はドルトムントで爆発

今冬にリバプールに加入した南野について、クロップ監督は長い目で見ているようだ。 (C) Getty Images

 今季のチャンピオンズ・リーグ(CL)で活躍し、冬のマーケットでそれぞれビッグクラブに移籍した元チームメイト同士となれば、メディアによる比較は避けられないのだろう。

 オーストリア1部のレッドブル・ザルツブルクから、ドイツ1部のドルトムントに移籍したアーリング・ハーランドは、デビュー戦からネットを揺らし続けている。CLラウンド・オブ16第1レグでは、パリ・サンジェルマンを相手に2ゴール。評価は右肩上がりだ。

 一方、リバプールに加入した南野拓実は、新天地でなかなか出番に恵まれていない。加入からスタメン出場はFAカップの2試合のみ。アトレティコ・マドリーとのCLラウンド・オブ16第1レグではベンチに座ったままだった。

 そうした比較をする声に対して、リバプールのユルゲン・クロップ監督は、自身の見解を述べた。現地紙『Liverpool Echo』によると、ドイツ人指揮官は「ハーランドは完璧な選択をした。タキ(南野)も完璧な選択をした」とコメントしている。

「ここでタキは完全に異なる状況を見つけた。普通のことだ。我々はまったく問題ない」

 さらに、クロップは「タキはあらゆることにトライしている。我々は自然なプレーをしてほしいと望んでいるよ。時間が必要だ。ベストを取り戻そうと戦うまでの間は、少しクオリティーを失うのさ」と続けている。

「以前に同じ問題があった選手たちに対して、私がどう見て、考えているかを彼は知っている。大丈夫。彼は本当にハードに練習している。(ハーランドと)比較できる状況ではないのさ」

 世界を代表する3トップを擁するリバプールの攻撃陣で、シーズン途中の加入にもかかわらずインパクトを残すのは至難の業だ。それでも、それがビッグクラブであるのも事実。昨季のCLを制し、今季のプレミアリーグで首位を独走するリバプールならなおさらだろう。

 だが、クロップは南野に重圧がかからないようにしている。指揮官の擁護のもと、背番号18は、その期待に応えることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事