「僕の価値なんてまるで…」韓国復帰を果たせなかったキ・ソンヨンが“屈辱の舞台裏”を激白!

2020年02月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

新天地はベティスでほぼ決まりか

現在31歳のキ・ソンヨン。なぜこのタイミングで彼はKリーグ復帰を切望したのか。(C)Getty Images

 元韓国代表MFキ・ソンヨンが、苦しい胸の内を明かした。

 1月いっぱいでニューカッスル・ユナイテッド(イングランド)との契約を解除し、フリーの身となっていたが、ついに新天地が決まったようだ。選手のマネジメント会社が明かしたところでは、すでにラ・リーガ1部のクラブと合意済みで、あとはメディカルチェックを残すのみだという。複数の韓国メディアはそのクラブを「ベティス」と断定しており、今シーズン終了までの3か月契約となりそうだ。

 そして2月21日、キ・ソンヨンはスペインへ旅立つべく仁川空港に現われ、おびただしい数の報道陣の取材に応じた。そこで熱く語ったのは、この3週間の心の葛藤と韓国サッカーへの想いだ。

 この冬の韓国・Kリーグ復帰を目ざしていたキ・ソンヨンは、なにを置いてもまずは古巣であるFCソウルへの帰還を第一と考えた。だがクラブ側の反応は冷淡で、交渉は不調に終わる。今度は全北現代への移籍を模索するも、そこに立ちはだかったのが、過去にFCソウルと結んでいた密約だ。

 2009年にセルティック(スコットランド)に加入する際に取り決めたと言われる。将来的にFCソウル以外の韓国クラブに移籍する際は、200万ユーロ(約2億5000万円)の違約金を支払わなければいけない、という特殊条項が存在するという。

 
 是が非でも祖国復帰を果たしたかったキ・ソンヨンは、FCソウル側と折衝を繰り返したが折り合わない。11年ぶりのKリーグ返り咲きを諦めるに至ったのだ。彼は「僕の価値なんてまるで認めていなかった。交渉に誠実さも感じられなかったよ」とFCソウルを非難し、次のように続けた。

「Kリーグ・ファンはもっと文句を言ってほしいな(笑)。すべてを説明すると長くなっちゃうからあれだけど、僕は20歳の頃とは違うところを韓国の人びとに見せたかった。引退間際じゃなくて、まだ若い(31歳)段階でKリーグに戻り、自分がどれだけのパフォーマンスを見せられるのかを示したかったんだ」

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