戦術自在なRBライプツィヒが8強に前進! “飛車角抜き”のトッテナムは攻め手がなく…【CL】

2020年02月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

序盤から攻勢を貫いたアウェーチーム

PKを決めたヴェルナー(中央)が、敵地での勝利の殊勲者となった。 (C) Getty Images

 現地時間2月19日、チャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦の第1レグがトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行なわれ、トッテナムとレッドブル・ライプツィヒが対戦した。

 初対戦となった両雄。その序盤戦は、ボールを支配したアウェーチームに対し、自陣で下がって構えるホームチームという構図でにらみ合う時間が続いた。

 個人が流動的に動き回って、軽やかなパスワークを披露したRBライプツィヒだったが、中央をしっかりと締めた相手の堅牢をこじ開けられず。

 一方のトッテナムも守備に綻びは見られなかったものの、攻撃は前線の軸を担っていたソン・フンミンが右腕骨折で離脱し、さらにエースのケインも長期離脱で欠いた影響もあってか、カウンターの鋭さが鳴りを潜めた。

 30分までに12本ものシュートをスパーズに浴びせたRBライプツィヒは攻勢を貫き続けた、チャンスを仕留めきれない。35分にはエリア内でフリーになったヴェルナーが決定機を迎えたが、鋭いショットは相手守護神ロリスの好守に阻まれた。

 その後も攻めるアウェーチームと守るホームチームと両軍の構図がハッキリと展開で進んだ前半はスコアレスで折り返した。

 迎えた後半もRBライプツィヒが試合の主導権を握ったが、自陣エリア前に2ラインの守備ブロックを敷いたトッテナムの堅牢を打ち崩せない時間帯が続いた。

 だが、組織立っていたホームチームの白き壁は、あっさりと58分に崩される。B・デイビスがエリア内に侵入してきたライマーを倒してPKを献上。これをRBライプツィヒのエース、ヴェルナーが難なく決めた。

 与えたくなかったアウェーゴールを献上したトッテナムは、再開直後からプレスの位置を上げ、64分にはヌドンベレとラメラという推進力をもたらせるカードを同時に投入。反撃への策を積極的に講じる。

 相手が攻勢を受け、やや押し込まれるようになったRBライプツィヒは、実質5バックの守備ブロックを構えて応戦。ここまでの戦いから一転して堅守速攻型の戦術にシフトする柔軟な対応を見せた。

 ホームサポーターの後押しを受け、果敢な攻めを展開したトッテナムだったが、前半の自分たちを見るような相手の粘り強い守りに苦戦。カウンターからの失点は防いだが、最後までRBライプツィヒを打ち崩す術を見出せずにシャットアウトされてしまった。

 結局、最後まで危なげなく応戦したRBライプツィヒは、ヴェルナーの挙げた虎の子の一点を守り抜いて1-0と勝利。現地時間3月10日に本拠地で行なわれる第2レグへアウェーゴールというアドバンテージを持ち帰る格好となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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